2021年7月3日に発生した静岡県熱海市の土砂災害に対する緊急支援を開始しております。
懸命な捜索活動が続く中、300人以上が避難生活を送っており、大規模な土砂災害の影響で、生活の再建には時間がかかり、避難生活の長期化が予想されています。
ピースボート災害支援センター(PBV)では、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の要請を受け、JVOAD避難生活改善に関する専門委員会の一員としてPBVスタッフを熱海市に派遣し、被災状況やニーズ調査、支援調整等しています。緊急支援には資金が必要です。皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
ストーリー
■2021年7月豪雨
2021年7月に入り、梅雨前線の影響により日本全国の広範囲で大雨が降り続き、水害が頻発しました。西日本から東日本にかけて各地で記録的な大雨が観測され、複数の地域で最大限の警戒が必要となる大雨特別警報なども発令されました。
そして、全国1都17県で土砂災害、家屋浸水などの被害が発生し、人的被害は38名、住宅被害は2,497棟となり、今後も被害数は増えていくことが予想されます(総務省消防庁:7月26時点)。
7月3日、静岡県熱海市では、土砂災害の危険性が高まったとして市内全域に警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令されました。長さ約1km、最大幅約120mにおよぶ大規模な土石流が市街地にも流れ込み、家屋131棟が被害をうけました。
亡くなられた方20名、行方が分からない方が7名おり、不明者の捜索活動が続いています。発災後3週間以上が経過した現在も、333名が避難生活を余儀なくされています。(静岡県災害対策本部:7月25日時点)
■PBVの支援の体制
ピースボート災害支援センター(PBV)では、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の要請を受け、JVOAD避難生活改善に関する専門委員会の一員としてPBVスタッフを熱海市に派遣しました。
またしても、2020年から新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中での災害となってしまいました。PBVでは、昨年のコロナ禍での2020年7月豪雨での熊本支援の経験や知見を生かし、感染拡大予防に努めながら、支援活動を実施してきます。
新型コロナの状況下においても、支援の手が止まらないよう豪雨災害の被害を受けた方たちを支援していくために、どうぞ、皆さまのあたたかいご寄付、ご協力をお願いいたします。活動の様子は、随時公式ホームページやSNSなどでお知らせしていきます。
災害支援は、現地自治体や関係機関からの要請を受けて、被災者の避難生活や生活再建などの支援活動を実施します。新型コロナ状況下の災害支援に関しては、PBVやJVOAD、JPFが作成しているガイドラインなどを参考にしながら実施しています。
※ガイドラインの詳細はこちらをご覧ください
◆2021年 熱海市土砂災害 緊急支援募金
https://pbv.or.jp/donate/2021_atami
■寄付の使い道
皆さまからのご支援は、コロナ禍での災害支援のノウハウ提供や支援調整、関係機関の連携調整、物資・備品提供、運営支援などを通じて被災された方たちの生活再建に使用させていただきます。
1.専門スタッフ派遣
災害時の支援調整や避難所運営、災害ボランティアセンター運営、家屋の補修・保全などの専門的なスキルを持つスタッフを派遣します。コロナ禍でスタッフを派遣するための宿泊交通費、PCR検査、人件費など。
2.備品・資機材購入
避難所や活動拠点、活動現場で支援活動に必要な備品・資機材の購入。コロナ対応のための衛生管理用品など。
3.被災者の生活再建の支援
関係機関や現地支援団体などの要請を受けて、支援物資の提供や食事支援、避難所の環境整備・運営サポート、災害ボランティアセンター運営支援、被災家屋の清掃活動、写真洗浄など、現地ニーズに即した活動を行います。
※災害支援活動は、被災地の状況やニーズにそって、活動内容を決定してきます。尚、ご寄付のうち最大15%は管理運営費として活用させていただきます。活動に必要な費用をご寄付が上回った場合には、次の支援活動に活用させていただきます。あらかじめご了承ください。