富田林週末ワークキャンプチームリーダーのおとうさん(河崎甲志郞さん)から応援メッセージを頂きました!
2021/8/21 21:11
本日も活動報告をご覧いただき、ありがとうございます!マンスリーサポーターチームのあいあいです。
富田林週末ワークキャンプチームリーダー・河崎甲志郞さんから、応援メッセージを頂きましたので、ご紹介いたします!!
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【火の付け方から始まる里山保全活動】
富田林の活動に初めて参加したのは15年程前、最初は里山をぐるっと案内してもらって、昼食です。
富田林WCでは電気とガスが通っていない場所で活動するため、調理やお茶を沸かすのにも火を焚く必要があります。
アウトドアのキャンプでは炭や乾燥させた薪を使いますが、里山保全の活動の中で間伐した木の枝や葉っぱを燃やすのでコツが掴めず、「火の付け方も知らんのか(笑)」と共催さんに教えてもらいながら火を起こしていました。
※最近は薪ストーブが設置されたのと間伐材でクラフトをされる方がいるので火がつきやすい端材や薪もあります
【里山保全の重要性】
・生物の多様性と里山
里山の定義は広くは田畑も含まれ、人が農作のために拓いたり燃料のために木を切った事によって環境が変わったためにそれに適応する様々な生物が独自に進化しました。
※蛍や蝶、ツバメなど
耕作放棄地の増加や山で木を切らなくなったことによってこうした生物が減少し見られなくなっています。
・防災から見る里山
一方で1970年代に政策によって各地で大規模な植林が行われましたが、1990年代に輸入材が増えた事によって使用されないまま放置されている人工林が各地にあります。
人工林は間引きする前提で間隔が狭く植えられていますが間引きされていないと成育状態が悪く土壌を保持する能力が低くなり大雨などによって地滑りが起きると木そのものが一緒に崩れて被害が大きくなります。
間伐によって林床(地面)に日光が当たるようにすることによって低木などの新しい植物が生育し、土壌を保持する能力が高くなります。
・持続可能な社会の実現と里山
最近報道されている野生動物の都市部への出現も、里山が放置され遷移(※)が進み落葉広葉樹が減ったことによって木の実などのエサが減っていることが一因とも言われています。
※日本の属する温帯では何もしなければ常緑樹林に置き換わっていく
将来的に食料不足となることが懸念されていますが、里山を守る事が食料の自給率を上げ、野生動物との共生を図り、持続可能な社会の実現に繋がっていくのではないかと考えています。
【里山保全の活動で得た意外なもの】
・状況判断(把握)能力
・問題解決能力
私はIT関連の仕事をしていますがまだ経験が浅い時期にシステムでトラブルに直面しましたがすぐに対応策を3~4案提示して驚かれた事があります。
里山での活動は危険も伴いますし、天候やその日のメンバーによってもできる事が変わります。
そうした状況判断と目の前の課題(ToDo)をどのようにこなしていくかを考えながら活動することが役に立ったのではないかと考えています。
また、ここまで見てきたように里山の問題はこれまでの政策や為替の変動(輸入材が安くなった)、人の生活様式の変化(木を使わなくなった)などいくつもの要因が複雑に絡み合っており、普段のニュースを見る中でも自分への影響や将来に及ぼす結果(良いものも悪いものも)に考えを巡らせるようになりました。
里山の保全というと理系の課題と捉えられがちですが歴史や文化の問題、経済の問題などいくつものアプローチで解決していく必要があります。
【寄稿者略歴】河崎 甲志郎
ニックネーム:おとーさん(たーた)
15年程前に富田林の週末WCに初参加。
地盤調査の会社からリーマンショック後にITの業界へ転職。
社会人としての勤続年数よりもNICE歴が長い。
富田林ではチェーンソー使って伐採したり、猪を捌いたりしている
主な出現場所:富田林(週末リーダー)、八代(富山県)
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河崎さん、素敵な応援メッセージありがとうございました!!
ワークキャンプのイメージができ、ワークキャンプの大切さが伝わりました!
引き続き皆様からのご支援をよろしくお願いします。
NICEマンスリーサポーターチーム あいあい
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