「限界集落の再生」活動の意義や活動紹介
2021/7/20 11:39
活動報告をご覧いただきありがとうございます!マンスリーサポーターチームのまみです。
本日はキャンペーンのテーマとして取り上げている「限界集落」についてお話しします!
*そもそも限界集落とは
「限界集落」の定義は「人口の50%以上が65歳を超えている集落」で、集落から人口流出が続き、過疎化が進んだ町や村のことを言います。
総務省の発表によると、限界集落は2019年4月時点で2万372か所にのぼり、過疎地域にある6万3237集落のうち、限界集落が占める割合は32.2%で、2015年の前回調査から約1割増えたようです。集落機能を維持するのが困難だと回答したのは2618集落にのぼり、10年以内に集落が無人化する可能性があると回答したのは454集落、いずれ無人化する可能性があると回答したのは2744集落でした。
*原因と様々な問題点
なぜ限界集落となってしまうのか。原因は様々ですが、ここでは5つ取り上げます。
主な原因は全国的な少子高齢化ですが、地方の集落では特に、交通の便が悪い、まわりに働き口・スーパー・学校・病院などが少ないなど、子どもが育てにくい環境になっていることも大きな要因です。また娯楽施設が少なく魅力を感じないなど、様々な理由から若者が離れていってしまう、移住者がいないという状況に陥ってしまっています。
それでは、限界集落にはどんな問題があるのか、集落が消滅することでどんな問題が発生しているのか。
これらの問題はその地方だけでなく、社会全体に影響を及ぼしています。
過疎地域はそのほとんどが農林水産業の担い手であり、食料供給といった面で都市部の生活を支えています。また、広い面積を占める農地や森林の保全を通じて、都市部も含めた環境維持や温暖化対策にとって大きな役割を果たしているため、その機能を維持することは社会全体の課題です。
そして何より、各集落で保たれてきた固有の貴重で素晴らしい文化・営み・景観・自然は一度失われると二度と取り戻せない可能性が高いです。
*活動の意義、活動紹介
NICEでは全国各地の共催団体と共に「限界集落の再生」の活動に取り組んでいます。
◆\参加者募集中/ 国内プログラム一覧はコチラ
https://www.nice1.gr.jp/wcj_list/
しかし昨年よりコロナ禍の影響で、活気が衰え、思うような活動ができない地域も多く、この現状が続くと、建物の保全や農地の管理が困難になったり、その地域の文化や景観が失われてしまったりする可能性があります。
そのような中でも、だからこそ、地域とNICEが連携することで出来ることもあると信じています。
ワークキャンプを通じて定期的に外部の若者が関わることで、コミュニティの活性化やインフラ整備など、生活を行うための基盤を維持したり、豊かな生態系の維持・土砂や洪水などの自然災害の防止・食料自給率の増加など都市部にも関わる課題にアプローチできます。また活動を通じてその地域が大好きになる人も多く、度々訪問し地元住民と交流したり、稲刈りなどのボランティアをしたりと、関係人口の増加にも繋がっており、その土地の文化を学び伝えていくことで、魅力的な文化が残る集落を10年、50年、100年後も続く集落として継承できます。
そしてこれらの活動を継続していくためには、まだまだたくさんの方からの応援の力が必要です。
ぜひ #いまNICEにできること に皆様の力をお貸しください!
◎文章作成のご協力
NICE北陸職員水口実穂(みほ)
マンスリーサポーターチーム まみ
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