性教育先進国でみた性教育の本質は「日常にあること」
Youtube Kidsなどでは、人気キャラクターの動画にまぎれて強姦などの「暴力的な性表現」が子どもたちのすぐそばに存在していて、2歳の子どもでも簡単に性暴力をネタにする動画にたどり着いてしまいます。
児童が自ら撮影した画像に伴う性被害の件数も年々最多を更新しています。
その環境下で、私たち大人が子どもを守るためにすぐに行動できることは「身を守るために必要な知識を、ごまかさず誠実に日常的に伝えていくこと」です。
性教育により、10代の中絶が減少し性行為の初体験年齢が高くなっている傾向のある国々に訪問したときにも「性教育のある日常」がどの国でもキーワードになっていました。
留学をへて、「性教育のある日常」を日本でも作りたいと強く感じた一方で、私は、オランダやデンマークの「オープンな」性教育の方法をそのまま持ってきても日本に浸透させるのは難しいと感じていました。
性の話へのタブー感がある人が未だ多い日本でスムーズに日常に取り入れるには、「ごまかさない誠実な性知識」だけではなく「ひと目を気にせず性知識にふれる頻度を高めること」が必要です。
ソウレッジでは、その条件を満たす「トイレットペーパー」という媒体に目をつけ、医師・専門家・当事者の監修を経て「性教育トイレットペーパー」を製作しました。現在は各地の小中高校や児童養護施設、学童などに設置されています。(性教育の最初の1歩をサポートする性教育教材はこちらから)
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