新型コロナウイルス第二波に苦しむインド農村の人々への緊急支援

寄付先

一般財団法人 五常

新型コロナウイルス第二波に苦しむインド農村の人々への緊急支援の画像

慎泰俊

支援総額

10,528,780円

/ 10,000,000円

105%
100%
  • 支援総額

    10,528,780円

  • 支援者数

    252人

  • 残り

    終了

  • 開始日

  • 終了日

キャンペーンは終了しました

慎泰俊と申します。新型コロナウィルスの急拡大により大きな打撃を受けているインドの人々への緊急支援の寄付を募ろうとしています。集められたお金は、Satya MicroCapital社を通じて、5000の村への直接支援に用いられます。集まったお金は全て、現地の人々に届ける感染予防キット、PCR検査キット、酸素濃縮器の購入費用に充てられ、人件費等に使われることは一切ありません。

ストーリー

【6月2日16時追記】

当初目標額の1,000万円を達成できました!本当に有難うございます。プログラム全体の目標である5,000の村へ支援を届けるためには合計で7,000万円弱の資金が必要となる見込みです。寄付が集まるほど支援を拡げられますので、可能な限りご寄付頂けたら幸いです。例えば、追加で105万円寄付が集まると、医療キットを2,625個、PCR検査キットを700個、もしくは酸素濃縮器10個を追加で届けることができます。引き続きどうぞ宜しくお願いします。







慎泰俊と申します。民間セクターの世界銀行をつくり、世界中に金融包摂を届けることを目的に2014年に五常・アンド・カンパニーを創業し、現在は4カ国70万人以上にマイクロファイナンスという少額の金融サービスを提供しています。2030年までに50カ国1億人に金融サービスを届けることを目指し、日々事業に取り組んでいます。


起業の他にも、2007年に認定NPO法人Living in Peaceを設立し(現在は理事長を退任していますが、正会員として活動を続けています)、社会的養護、金融包摂、難民支援の領域で活動をしてきました。この領域についての私の活動は、「働きながら、社会を変える」、「ソーシャルファイナンス革命」、「ルポ児童相談所」等にまとめてあります。


今回は、新型コロナウィルスの急拡大により大きな打撃を受けているインドの人々への緊急支援の寄付を募ろうとしています。集められたお金は、弊社のグループ会社であるSatya MicroCapital社を通じて、5000の村への直接支援に用いられます。集まったお金は全て、現地の人々に届ける感染予防キット、PCR検査キット、酸素濃縮器の購入費用に充てられ、弊社社員の人件費等に使われることは一切ありません。


個人保有の五常・アンド・カンパニーの株式を寄付して財団を設立する準備を進めているのですが、設立が今回の緊急支援に間に合いそうにありません。ですので、今回は財団設立準備委員会という任意団体でのファンドレイジングとなります。


インドにおける感染拡大の現状について

(Googleの直近のデータ)


新型コロナウィルスのインドにおける感染は第一波以降落ち着いていましたが、一部の地域における宗教行事や選挙キャンペーンの強行実施などが災いし、感染は一気に拡大しています。データを見ると山が落ち着いたようにも見えますが、これはもしかしたら、感染拡大エリアが大都市から農村部に移り、検査結果が適切に把握されていないためである可能性もあります。



Hindustan Timesより。インドの選挙運動は、候補者がパレードをする形で行われます)


2021年5月8日の時点で、日次の陽性確認者数は40万人を越えていますが、PCR検査キットが枯渇し、多くの人が診断すら受けられないのが現状であり、実際の感染者数は公表数字の3倍から30倍ではないかといわれています。ほとんどの医療機関が麻痺しており、人工呼吸器のみならず酸素吸入器などをめぐって、各地で暴力事件も起きている状況です。


CNBCより。ほぼ麻痺している医療現場。いま入院できる人の大多数は幸運な富裕層のみ)


データが不足している現状を最も正確に推し量る方法は、火葬場の現状を見ることですが、火葬場はフル稼働しても死者を処理しきれず、駐車場などに火葬場を急設している状況です。それでも火葬は増え続ける死者に対応できずにいます。


NYTより。順番待ちが絶えない火葬場)


このような現状で、各州政府はロックダウンや外出制限を厳格化しています。


補償も満足にないロックダウンで最も被害を受けるのは所得の少ない人たちです。その日暮らしの人々にとって、ロックダウンによる経済停滞は致命的なものです。その日の糧を得るために、ロックダウン下でも感染リスクを負って実入りの少ない労働を続ける人が多くいます。農村エリアには医療設備が揃った病院がほとんど存在せず、重症化しても医者にかかることができる人はほとんどいません。


ピュー・リサーチ・センターによると、4月までの時点で新型コロナウィルスのパンデミックによりインドの中産階級は3200万人減り、7500万人が新たに貧困状態に陥ったとされています。インドはワクチンの生産国ではあるものの、ワクチンの接種率はまだ10%程度であり、13億人のインド人全体に届けるにはまだ時間がかかります。



政府や民間セクターの対応

このような現状を受けて、インドには各国政府から支援が寄せられています。日本政府も先日55億円の緊急支援をインドに提供することを発表しました。これらを受けて、中央および州政府は、隔離センターの開設、オキシメーター、マスク、PCR検査キット、薬の配布などを各地域で行っています。


また、民間互助団体、現地の組合、ボランティア団体、NGOなども緊急支援に取り組んでいます。具体的には、食糧支援(米、小麦、油、塩などの生命維持に最低限必要なもの)、感染予防キット配布、薬の配布、金銭支援などを行っています。


しかしながら、インドの人口規模があまりにも大きいこと、国のインフラが未成熟なことなどが理由で、全ての人に必要な支援が届いているとはとても言えない状況です。


Satya MicroCapitalを通じた支援

私が代表を務める五常・アンド・カンパニーは民間企業であり、本来はこういった緊急人道支援を目的としていません。餅は餅屋であり、こういう事業は熟練している支援団体に任せたほうが望ましいからです。加えて、私は弊社事業に賛同した株主から資金を預かって事業を行っており、本来説明していなかった事業に時間を割くのは、一般的には不誠実と言われかねません。

しかしながら、私たちが日々接している村々が大きな危機にさらされていることを看過することはできず、五常・アンド・カンパニー内の有志とともに立ち上げた任意団体として今回の取り組みを始める次第です。

弊社はインドにグループ会社を4つ有しており、その一つであるSatya MicroCapital社を通じて、支援物資を5000の村に届けます。

(Satya MicroCapitalの経営メンバー)


Satya MicroCapital社(サティヤ社)はインドの29州のうち22州に187の支店を構え、インドの718地域のうち160地域で活動し、2万以上の村においてマイクロファイナンスのサービスを提供しています。多くのマイクロファイナンス機関があるインドにおいても、サティヤ社は最も先進的な会社の一つとみなされています。


マイクロファイナンスは対面のサービスであり、弊社グループの社員は直接現地顧客を訪ね、サービスを提供してきました。このパンデミック下でも、可能な限り現地訪問を行い、村の現状を知悉しています。インドがCovid-19の第一波を経験した際には、素早く各地を回り必要な人々に救援物資を届けてきました。今回のプロジェクトが早期に開始した一因には、過去の緊急支援実績があります。


(農村の女性たちに支援物資を提供するSatyaの社員)


事業を展開している2万の村のうち、特に大きなダメージを受け、支援が不足している5000の村に下記の物資を無償で提供する予定です。各種物資については、供給者らと交渉を行い、可能な限り安価で購入しています。


医療キット(消毒液や薬など):5万個(1つあたり単価約400円)


PCR検査キット:1万個(1つあたり単価約1500円)



酸素濃縮器:300個(支店に設置し必要な人に都度提供、単価10万5000円)


上記を全て用意するには約7000万円が必要です。現地での物資配布費用、社員の人件費などは全てサティヤ社が負担します。サティヤ社および、五常・アンド・カンパニーの社員らも寄付に参加します。加えて、インドでも同様のクラウドファンディングを実施し、資金調達を続ける予定です。


他団体でなく私たちに寄付することの意義

州政府や国際NGO等でなく、私たちに直接寄付することの意義は次の通りです。



・現状を熟知している現地社員:

サティヤ社と同じ規模で活動している国際NGOはほとんどありません。現地の事情を熟知している社員らが、多くのNGOよりも有効に支援を提供することが可能です。


・迅速さ:

どうしても政府の支援には時間がかかりがちです。NGOであっても、訪問したことが少ない村に支援を届けるのには時間がかかります。サティヤ社はインドの歴史において最速のスピードで事業成長を達成している企業でもあり、迅速性が重視されるこの局面において、他団体より素早く支援を提供することができます。


・寄付の資金効率:

政府やNGOに寄付をしても、その相当部分は寄付先組織の人件費として費やされ、実際の支援物資として届く分量は少なくなってしまいがちです。しかし、本件において私たちは人件費分を一切徴収しないため、皆様の寄付をそのまま現地の農村の人々に届けることが可能です。



なお、可能な限り公平に支援を届けたいとは考えているものの、オペレーションの性質上サティヤ社の顧客住所を基点に支援先を選ぶことになるため、結果として顧客に対する支援が多くの割合を占めてしまう可能性があることをご容赦ください。

資金の流れ

私はもともと、個人保有の五常・アンド・カンパニー株式を寄付して財団を設立する準備を進めているのですが、設立が今回の緊急支援に間に合いそうにありません。ですので、今回は財団設立準備委員会という任意団体でのファンドレイジングとなります。
(なお、財団の仮名称であるサティヤーグラハは、マハトマ・ガンジーが始めた運動に由来しており、サティヤ社と直接の関係性はありません。)


当該準備委員会で集めた資金は全て、サティヤ社に送金され、直接支援に充てられます。支援終了後、寄付者の方には収支報告を実施します。


サティヤ社の創業者・CEOであるビベック・ティワリからのメッセージ

「インドはCovid-19の第二波によって極めて深刻な打撃を受けています。現在サティヤ社は2万以上の村で事業を行っていますが、そのうち約5000の村は特に深刻な打撃を受けています。その多くは、地方部にある農村です。


私たちは、こういった農村に住む人々の福祉のために、可能な限りの支援を提供したいと考えています。基本的な医療設備のない地域で暮らす人々にとって、今は文字通り生存がかかった緊急事態であり、可能な限り多くの人々が参加くださることが極めて重要です。皆で力をあわせ、この人類に対する未曾有の危機を打開するのは、私たちの最優先の責任であると考えています。皆様のご支援をお待ちしています。」



応援メッセージ


乙武洋匡さん


「インドにはこれまで何度か訪れる機会がありました。デリーで感じた人々の活気、タージマハールの神秘的な美しさ、コルカタでは多くの人に助けられ、ヴァラナシで目にしたガンジス川から昇る朝日には思わず涙しました。

 そんなインドが、いま危機に瀕しています。特に農村部のダメージは甚大で、救えるはずの命が次々と失われているのが現状です。彼らに食料や医療機器、そして薬を届けたい。みなさんのご支援、よろしくお願いします。」



村松竜さん

「私たちが慎さん率いる経営陣を信じ、Gojo社に出資しているのは、複数のFintechスタートアップに投融資してインドという国の底知れぬポテンシャルを理解しているのはもちろんのこと、マイクロファイナンスを通して、世界の貧困層の、とくに女性の経済的自立を応援したいと思うからです。


今、本格的な医療インフラを持たないインドの農村部に命の危機が迫っています。


慈善事業ではない永続的な金融インフラをこの地に構築しているGojo社が、今回初めて人道的な支援を行おうとしています。


サティヤ社の現地の2000名の社員は、農村部の人たちの問題を熟知しています。インドの生の現状を最も把握している日本企業はGojoであると信じ、彼らの強い意志に賛同し、応援したいと思います。」

(ディスクロージャー:村松竜さんがファウンディングパートナーを務めるGMOベンチャーパートナーズは、五常・アンド・カンパニーの投資家です)




森航介さん

「弊社ではインドに100人以上の現地メンバーがおり、 私自身も何十回とインドに足を運んで事業の立ち上げに尽力してきました。昨年3月に始まるロックダウン以降もほぼ毎日のようにビデオコールで現地とやりとしていますが、今回の第2波では、コール中に現地メンバーのアパートが閉鎖(感染者が見つかったため)、親戚・友人や取引先での感染、そしてメンバー自身や家族への感染と、目に見えて刻々と状況が悪化し、その惨状には言葉もありません。


五常さん・Satya MicroCapital社による緊急支援は、現地に広く根を張って活動されている彼らならではの、非常に意義・効果の大きいものだと思います。弊社としても私個人としても、心から応援します。」

(ディスクロージャー:森航介さんが専務執行役員を務めるクレディセゾン株式会社は、五常・アンド・カンパニーの投資家です)




サヘル・ローズさん

「大切な私の始まりの地。インドは人生で初めて一人旅をした国。2週間滞在した中で、街から街へと移動する道中で見た子どもたちの笑顔や女性たちの強い眼差し。けっして裕福ではないけれど、そこには『懸命に生きる人々』が確実に存在していたのです。今の私の考え方や、子どもたちへの活動に光を当てたいと奮い立たせてくれた大事な地なんです。本当はいますぐ飛んでいき友人たちに会いたい。

今、日本でも生活困難な方々ももちろん多いです。ですが、今、インドが置かれている状況、人々の命、生活に『明日』は存在していないようなものです。人が救えるのも、支えられるのも『にんげん』だと私は信じています。

どうか、私も参加をします、もし、アナタにも何かできそうな一歩でしたらお力を貸していただけたら嬉しいです。この機会をくれた、大事な友人・慎くんに感謝を致します。」



皆様のご支援を、どうぞ宜しくお願いします。



代表:慎泰俊

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