「女の子が妊娠したら、勉強を続けてはならない」
大きな人権侵害でもあるこのような禁止令が、西アフリカのシエラレオネ共和国では、2020年まで施行されていました。
手に入らない避妊具や性教育の知識、性暴力などの望まない妊娠により、約3割の10代の女の子が、初等教育の機会や、その後の夢への進路を失っており、シエラレオネにおける男女の教育格差は大きな社会問題になっています。
ケネマ県の事業地において、新たに50人のシングルマザーの女の子に中学校卒業までの毎月の奨学金給付支援を届けるために、月10万円ほどが必要です。
女の子達が中学校を卒業する4〜5年間、毎月一緒に課題解決に挑む100人の月額寄付サポーターの力を必要としています。
ストーリー
私たちNPO法人アラジは「世界でも極めて平均寿命が短い国」と言われる西アフリカのシエラレオネ共和国において、約7年間にわたり、経済的困難を抱える最貧困家庭の子どもと大人たち、延べ1,000名に教育と就労の機会を届けてきました。
NPO法人アラジ 公式HP
https://alazi.org
今回私たちは、若年妊娠をし退学を迫られた10代の女の子達が、もう一度復学するチャンスを得るための、新しい挑戦に取り組むことに決めました。
ケネマ県の事業地において【50人】の若年妊娠した女の子が中学校を卒業するために、4〜5年間、月10万円程の奨学金給付支援が必要です。
私たちは、赤ちゃんの父親が経済的な責任を果たしておらず、養育費を捻出するために、子育てをしながら農業や物売りなどの労働をせざるを得ない10代のシングルマザーの女の子に教育費と養育費をセットにした奨学金を提供します。
そのために「1,000円の月額寄付サポーターを100名」募集しております。
4〜5年間、私たちと一緒にサポートを届けてください。
毎月10万円の使用使途
毎月の給付額=2,000円
(女の子の教育費/赤ちゃんの養育費)×50名
=月10万円
※毎月5名増のペースで支援を開始し、2022年3月までに50名の女の子の復学登録を完了させます。50名の支援に達する前には、ヒアリングの際の人件費・交通費・通信費・契約書印刷代などの運営費に役立たせていただき、その後の運営費は自己資金で活動を行います。
※平日赤ちゃんは女の子の家族が面倒をみることを、支援契約上の約束としています。
※女の子は同級生からのいじめを避けるために、希望があれば新しい学校へ復学登録をします。
※毎月、現地事務局(ケネマ県)での奨学金の現金給付の際に、現地スタッフによる毎月のモニタリングを実施し、半年ごとに支援契約を更新していきます。
※事業の中間評価により、給付額や給付条件は変動する可能性がございますが、今回のマンスリーファンディングで集める10万円以内のご支援に関しては、「若年妊娠女子復学支援」に全額役立たせていただきます。
エボラ禍・コロナ禍を経験したシエラレオネでは、学校が閉鎖している期間に、若年妊娠が急増しています。
政府は「妊娠した女の子は、勉強を続けてはならない」という禁止令を施行していましたが、甚大な人権侵害であると国際社会からの非難を受け、その後、2020年に禁止令は撤廃されています。
しかしこうした女の子の妊娠を100%悪とする禁止令があった背景により「同級生からのいじめや陰口」など、”若年妊娠することは恥ずかしく愚かなこと、という負のイメージ”が、社会に浸透することとなりました。
こうした背景から禁止令が撤廃されても、10代の女の子の妊娠と出産は、鬱、自殺、自傷行為など精神面で困難を抱えてまうケースが多く、教育の機会やその後の経済的な自立への道、すべてから断絶されてしまうことを意味しています。
日本の医療現場では、現在約3分の1のケースで帝王切開によるお産を行っています。しかし、アフリカ農村部で女性が出産に挑む時、病院まで歩いて2・3時間という地域も珍しくなく、多くは自宅出産となります。
不衛生な環境で医療介助もなく出産に挑むとき、特に骨盤の発達していない10代の妊婦と赤ちゃんは、生きるか死ぬかの、最初の試練を迎えることになります。
無事に産まれてきたとしても、母親が初等・中等教育を完了していない場合、多くは経済的に困窮したり、正しい予防ができないことが原因で、マラリアや下痢性疾患などの病気により、子どもが5歳までに亡くなってしまうケースは珍しくありません。
5歳の誕生日を迎えることのできない子どもたちの死が、シエラレオネの平均寿命を下げています。
スタッフのご紹介
※いただいたご住所やメールアドレスなどの個人情報は、厳重に取り扱い、当法人からのお知らせ以外での使用はいたしません。
最後に…女の子の未来はどう変わる?
シエラレオネは、農村部での自宅出産や、医療設備・人員不足の影響で、「世界で最もお産の危険な国」と言われており、助産師・看護師の需要はますます増加しています。
また、就学前教育も非常に重要視されており、保育士の需要増に加え、その後の義務教育課程においては、男性教師の性暴力を防ぐため女性教師の村落派遣も今後の必須課題とされています。
女の子が4~5年かけて教育を完了できれば、その後に、幅広い未来を描くことができます。女の子の未来が変われば、赤ちゃんの未来、国の未来、すべてが変わります。世界の圧倒的な格差を、私たちが少し縮めることができます。私たちはそう信じて行動し続け、すべての若いシングルマザーと共に、頑張っていきます。
月額寄付サポーターになり、女の子が卒業するまで、サポートを届けることは、「決断」であると思います。
毎月の支援は、サポーター自身の人生も変えます。
しかし、祈っていては、願っていては、現状は変わらないのです。皆さんが一緒にご決断くだされば、世界の現状を、少しずつ変えることができます。
ご支援を、よろしくお願いいたします。
※月額寄付サポーターをお申込みいただく際の注意点
「支援する」ボタンをクリックしていただき、クレジットカード(VISA・Master)で任意の金額をお選びください。パソコン・スマートフォン・タブレットからのご寄付が可能でございます。
一度お申込みいただくと、毎月自動的にクレジットカードよりご支援いただける仕組みとなっております。解約のお申込み、またはクレジットカード更新のお手続きのお申込みは大変お手数ではありますが、NPO法人アラジ事務局(supporter@alazi.org)までご連絡ください。
※クレジットカードをお持ちでない方へ
下記口座より単発でご寄付のお振込みをしていただけます。
銀行名:ゆうちょ銀行
記号:10160
支店名:〇一八(ゼロイチハチの「ゼ」で検索)
口座種別:普通預金
口座番号:5675963
口座名:トクヒ)アラジドリームプロジェクト
ご寄付がすみましたら大変お手数ではありますが「お名前・ご住所」を明記の上、「件名:若年妊娠女子復学支援」にて「support@alazi.org」までご連絡ください。
※領収証が必要な場合はお気軽にお申しつけください。尚、当法人は認定NPO法人ではないため、ご寄付の税額控除はございませんので、予めご了承ください。