忘れられがちな聴覚障がいへの理解促進を目指しているデフシル -DEAF SHIRU-です。パートナー国であるネパールの、聴覚障がいコミュニティにおける雇用問題にも取り組んでいます。
熊谷修平の誕生日プレゼントの代わりに、これからのデフシルを応援して下さい! http://deafshiru.com/
ストーリー
■ バースデードネーションとは?
はじめまして、こんにちは!熊谷修平です。
ご覧いただきありがとうございます。
バースデードネーションとは、誕生日プレゼントの代わりに寄付を集めるキャンペーンのことです。
今年の誕生日は熊谷修平のためのプレゼントではなく、運営をしている任意団体『デフシル -DEAF SHIRU-』への寄付をお願いさせていただけませんか?
■ 4月18日で25歳になります!
20代の節目として、聴覚障がいに焦点を当てた団体「デフシル -DEAF SHIRU-」を設立しました。(団体説明は後ほど)
社会に出た後に戻ってきた大学院生活で、私ができることは何かを必死で考えていました。昔からの夢であった高校教員になり、生徒たちと楽しい毎日を過ごし、十分なお金を稼いで、行きたい所にいく生活を経験したからこそ、次は自分の為だけでなく、他と与え合い、支え合う番だなと気付きました。
団体のパートナー国であるネパールの聴覚障がいコミュニティでは、「雇用の確保」が大きな社会問題となっています。我々の団体を通して雇用を作り、課題改善に向け全身全霊で取り組んでいます。
■ デフシルとは?
私たちは、「”聴こえ”に関わらず共に笑いあえる社会」を目指しています。
その一番の近道は、聴こえない、聴こえづらい人々ついて知って、気づいて、関わって、行動していくことです。外見では分かりづらい彼ら彼女らのリアルな「ストーリー = 経験や想い」を他言語で発信し、ワークショップや交流会で関わる機会を提供していきます。
■ "聴こえ"に関わる課題
現在人口の100人に6人が聴覚障がいを抱えていると言われています。発展途上国などのデータが取れない、医療の十分に発達していない地域を含めたらそれ以上でしょう。100人に10人、10人に1人、そう考えると親戚や、学校、職場など、思ったよりも身近な所に聴こえに不自由を感じている人がいるはずです。
教育格差、情報格差は大きく、さらに機会格差、特に就労に関わる部分で大きな課題があります。日本において離職率は正式に公表されていないものの、ろう学校への聞き取りや、ろうあ連盟によると、離職率、転職率、失業率は全て聴者よりも非常に高い水準です。この背景には、会社というチームメンバーとして、コミュニケーションをとったり、会議に参加したり、電話対応をしたりなど、聴こえの壁による障がいが大きな理由にあります。
視点を発展途上国に移すと、上で述べた格差はそれ以上に大きく、仕事を得ることが非常に難しい状況にあります。実際にデフシルを立ち上げて2週間、5人の聴覚障がいがあるネパール人から、雇って欲しいというお願いを受けました。お金を稼いで社会の役に立ちたい、家族の足かせではなく自立して生きていきたい、そういった強い思いを伝えられました。
■ 課題への取り組み
我々デフシルは、上で述べた様な課題に対していくつかの取り組みを行っています。
① "聴こえ"に関わるリアルな想いや経験を他言語で発信
一般的に聴覚障がいについて知っている、または考えたことがある人は多くありません。だからこそまずは知ってもらうことから始めようと思っています。本を買えばわかる様なことではなく、当事者本人の想いや経験を共有することで、読んでくださる方々の心に届くのだと信じています。言語は、日本語、日本手話、英語、ネパール語、ネパール手話と幅広く扱っています。
②当事者と関わる機会を提供
読むや、聞くだけの一方的なものだけでなく、双方向性のある交流会をオンラインで定期的に行っていきます。
③手話勉強会
耳の聞こえない人々は、手話を第一言語とすることも少なくありません。日本とアメリカ手話の勉強会を毎週オンラインで開催して、近い将来手話も一般的に使われる様な環境が来ることを目指しています。
④ネパールの聴覚障がいコミュニティにおける雇用の創出
デフシルのメンバーとしてネパール人を雇い、雇用を作っていきます。上で述べた様な事業を彼ら彼女らに行ってもらい、その対価としてお給料をお支払いしています。現在の雇用人数は3人でその内の2人は、ろうと難聴者です。
■ 今後の展望 (事業展開)
「”聴こえ”に関わらず共に笑いあえる社会」を実現するために様々な取り組みをしていきたいと思っています。
<事業展開案>
・NPO/NGO法人への格上げ:より一層皆様から信頼される団体となり、皆様と一緒に課題解決に踏み切れる体制づくりをしていきます。
・学校との連携:ろう学校はもちろんのこと、普通の公立学校や大学との連携を目指して、講演会や情報提供をしていきます。
・手話勉強会の拡大:より多くの聴者にも手話を学んでいただける環境を整えます。
・パートナー国の拡大:現在ネパールのみですが、他の国からも"聴こえ"に関わるリアルなストーリーを募集します。
・雇用の拡大:ネパールのろうコミュニティからより多くの方々と働いていきます。またデフシルの活動のみでなく、デフシルブランドとして、ネパールで物品の製造や食べ物を作っていきます。
・スマホアプリの制作:より簡単に手話話者が交流したり、情報交換できる場をつくります。
■ 寄付金の使いみち
現在所属しているネパールメンバー3人の1年の雇用を確保するために、最低72000円が必要です。1ヶ月に1人2000円を必ずお支払いする計算です。バイトの様な形で、仕事量とその対価をメンバーと話し合ってこの料金になりました。将来的に団体が大きくなり、お仕事が増えることでお給料の増額、より多くのメンバーを雇わせていただきます。
今回のドネーションで半年分以上のお給料を集めることができたらなと思っています。ご支援よろしくお願いいたします。
※頂いた寄付は、手数料を抜いて全額デフシルの活動に充てさせていただきます。