感性を鍛える基本は、集中力、想像力、直観力
2021/4/23 18:37
本日目標金額の70%を達成しました!
本当に多くの方々にご支援いただいております。
どうぞ引き続き応援よろしくお願いいたします。
木の板の上にまたがった2人。こども達は長いものがあると、いつもついまたがりたくなっちゃいます。木の板にまたがることをアフォードされているということですね。(詳しくは「アフォーダンス」で調べてみてください)
またがってしばらくすると、ふと立ち上がり、木の棒を両手に戻ってきたAちゃん。「ふねうごくよー!」と棒をオールに見立てて動かしています。
その後、Aちゃんがいなくなると、後ろのYちゃんは「しゅっぱつしまーす!」と言ったので、「おふねのりますかー?」と保育者が周りの子に声をかけると「ちがうよ、バスだよ」とYちゃん。「のりまーす!」「あさばたこうえんにいくー!」とTくん。
船にバス、それぞれの想像力で、ただの板が素敵な乗り物になりました。
今日の応援メッセージは
日野社会教育センター元館長 の中能(なかよく)さんからいただきました。長年自然体験活動の現場に携わってこられた力強い言葉は、いつも私たちのような現場のスタッフを勇気づけてくれます。
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幼児期の自然体験活動は、人間の一生に影響するほど大切なこと。
現代社会は、正確さと効率さが最優先で求められており、今の子どもたちは、そのことができるための訓練を日々行っているような気がします。
特にバーチャルな遊びはそのことを鍛えるための訓練をしているようにも思えてきます。正確さと高率さだけを求めるのであれば、そのために開発されたAIに任せておけばよいことで、そこには、人生を楽しんで自分らしく生きると言う考え方はないようにも思います。
私たちは、一生に一度しかない自分の人生を大いに楽しみ、喜んだり悲しんだりしながら自分らしい生き方をするために、AIにはできない感性を鍛えることが必要だと思います。社会教育の世界に45年間身を置いて、多くの時間を幼児青少年の野外活動に携わってきた経験から、感性を鍛える基本は、集中力、想像力、直観力であり、それは幼児、青少年期に、自然の中で思い切り遊んだ経験があるか無いかが大きなポイントの一つであると確信しています。
一方、自然のなかでの遊びにはリスクがつきもので、そのリスクを避けたいがために、最近では自然のなかでの活動が委縮しているようにも感じます。子ども時代にやりたいことに集中でき、自然のなかで思い切り遊んだ体験は、その後の人生に大きく影響するであろうということにはどなたも賛成されるでしょう。
森のようちえん関係者の間でも、大きな怪我にならないような、リスクマネージメントをしっかりと身につけた指導者を育成しながら、自然のなかでの活動に積極的に取り組んでいくように心がけています。
子どもたちの野外遊びをおおいに応援していただきますようお願いいたします。
公益財団法人社会教育協会日野社会教育センター元館長
NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟監事
中能孝則
中能さんが、長きにわたる実践や、自然の中で遊ぶことの大切さを書かれた本が5月に出版されます。目次を見るだけで読んでみたい!と思う内容です。ご興味ある方は以下URLから本の情報を見ていただけます。
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