自立支援シェアハウスIPPOってどんなところ?
2021/3/15 13:48
トナリビトでは家庭を頼れない若者たちの支援を行っていますが、その中で最初にスタートしたのが「自立支援シェアハウスIPPO」です。
IPPOでは、児童養護施設(または里親等)を退所する若者や、家庭の事情等から自立に際して支援が必要な若者に、1年単位で安心して住める住居と食事を提供し、自立して生きていくための準備をサポートしています。
IPPO(=いっぽ)という名前には、初めて社会出る若者たちの「はじめの一歩」を支えたいという思いが込められています。
どんな困難な環境にあっても子どもたちは大人になり、最終的には自分の足で自分自身の人生を切り開いていかなければいけません。
IPPOではそのはじめの一歩を前向きに踏み出せるよう、ほんのちょっと背中を押してあげる……
そんな支援を目指してます。
IPPOには様々な事情に理解のある大人が一緒に生活する中で、相談に乗ったり、一緒にご飯を食べたりしながら、若者たちの成長に寄り添っています。
そして何よりも「LOVE FIRST(=まず、愛する)」ことをモットーに、関係づくりを重視したサポートを行っています。
(基本的な家具家電は備え付け…身一つで来れるようになっています)
IPPOには、
児童養護施設を卒業し、一人で自立していかなければならない子
DVやネグレクトから逃げ出してくる子
児童相談所に保護されたが行き場のない子
など、様々な事情を抱えた子たちが暮らしています。
でも一人ひとりと関係を作り、話をし、向き合っていく中で見えてくるのは、みんな可能性にあふれた普通の若者たち、ということです。
でも家庭や、様々な事情の狭間で、愛されなかったり、認めてもらえなかったり、普通の生活を知らないまま育ってきたり…
親を頼れないことで、「失敗を許されない」環境で育ってきたり…
(平日の食事は管理人や調理人が作って一緒に食べています。大事な時間)
そんな彼らに必要なのは、安心して寝れて、お腹いっぱい食べれて、見守ってくれる人がいる環境です。
「失敗してもいい」
そう言ってくれる人、そしてそれを言葉通りに行動に表してくれる「誰か」がいること。
それが彼らの人生にとって不可欠な存在だと考えています。
「自分は愛されるために生まれた!」と信じられるようになるのは、それはそれは長い道のりです。
でも一歩一歩、出来ることを積み重ねて、いつか心の底からそう信じれるようになってほしい!
それが私たちの願いです。
トナリビトの働きが、いつか熊本の、日本のどこにでもある「当たり前」になっていくために、是非皆様のお力をお貸しいただければ幸いです。
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