普段の活動紹介
2021/1/7 19:31
今月5日、前回投稿しました子猫の兄弟とされる子が、こちねこの隊員によって連れて来られました。
保護依頼者からは、「この子は元気だから」と言われたそうです。
前日預かった子猫は数時間後に亡くなったと伝え、また去勢や避妊を促すも「野良だから捕まらないんだよね」と、そっけない言葉があっただけとの事でした。
元気なのではない、生きるのに必死なんだと心の中で思いましたが、本人がいないので口に出すのを止めました。
単に餌やりだけをするのは猫にとっても人間にとっても、悪い状態にしかならないのですが、その辺は前回の投稿を読んで頂ければと思います。
隊員が預かってその足で病院に連れていき、各種診断やノミ・ダニ取り、寄生虫駆除の投薬をした上でこちねこに運ばれて来ましたが、見る限りかなり状態が悪く、また同じように亡くなってしまうのではないかと思ってしまいました。
それほどのものだったのです。
目は目やにで開かず、鳴こうと思って口を開けているのだろうけど声は出ず、鼻も口も鼻水で固まっている状態です。抱っこしてみるとノミが跳ねているのが見え、体温は冷たく異常な程の軽さ。まるで発泡スチロールか紙で出来ているのではないかと思うくらいでした。
こちねこに運ばれる前に連絡を受けていたので新規保護猫を収容する部屋は暖まっており、とにかく体温を下げないように毛布でくるみ、手で暖めてあげました。
昨日も同じ事をしたな、それでも助からなかったなと頭の中で考えてしまいましたが、昨日失った生命の分まで生きてもらわなければという気持ちのほうが強かったです。
しばらくして子猫は寝始めたのですが、なるべく時間を割いて一緒にいるようにしました。
夜になり、ずっと寝ているようでしたが明ける6日4時位に目を覚まし、少しご飯を食べました。
脱水をしているようで、補水をしてもらうのと、再度診察をしてもらうために病院に連れて行くことにしました。
病院に到着すると、キャリーの中で便をした模様です。その便には何本かの輪ゴムのようなものが。
前日、寄生虫駆除の薬を投与した事によって出てきた死んだ寄生虫でした。これで少しは身体の負担が減るぞ、生き残る可能性は高くなってきたぞと思いました。
病院で診察を受けたところ、極度の栄養不良状態が続いた為、乳歯が生え揃わずに顎が小さくなっているようだとの事でした。栄養を与えて大人の歯が生え揃う事によって、顎も大きくなればいいですねとの事。本当にそうなってほしいと願うばかりです。
補水をしてもらったせいか、その日は少し元気が出たようでしたがほぼ寝ている状態でした。
このまま目を覚まさなかったらどうしようと悲観的な思いも浮かびましたが、仕事の合間に細かく様子を見、目やにを取ったり身体についた死んだノミを取り除いたりしてその日は終わりました。
明けて本日7日、随分とご飯を食べるようになりました。脱水の状態もかなり改善しており、目が開くようになりました。まだまだ峠を越したとは言えませんが、きっと大丈夫と心から思えるようになりました。
ケージから出してみるとあちらこちらが気になるようで少し探索もし、気が済むと身体に登ってきます。そうそう、その調子だよ・・・・。
一般社団法人こちねこは、まだ出来て1年足らずの法人です。
これらの事は私一人では決して出来るものではなく、主に隊員(家族)の力や応援をしてくれる方の力や声、実際の支援金や物資の援助等で何とか出来ているものです。
とは言え赤字ですけどね。
今回マンスリーキャンペーンを募っておりますが、赤字を補填する為にしているわけではありません。
継続支援金と自費を合わせれば、今まで以上の活動が出来るのです。
大手の法人さんに比べるとその金額は決して大きいものとは言えませんが、それでも地道にやっていこうと思います。
尊い生命を預かる身であり、それを応援して下さる方たちの声がある限り、一般社団法人こちねこは頑張り続けます。
これをご覧になって下さった方においても、どうぞご協力をお願い出来ればと存じます。
SNSでの拡散だけでも有り難い、尊い支援とも思っています。
重ねてでは御座いますが、どうぞ宜しくお願い致します。
一般社団法人こちねこ代表 草切榮隆 拝
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