スタッフの想い 片岡
2020/12/4 15:24
こんにちは、一般社団法人こちねこの片岡です。
私は、物心がついた頃から常に猫と一緒でした。その中の1匹の記憶が今こうして活動している原点なのかもしれません。今日はその猫との思い出の話をしたいと思います。
その猫はもともと野良猫でした。私が小学生の時、その猫は初めて我が家の駐車場に遊びに来ました。毛は真っ白で、細く長い尻尾が特徴のその猫は徐々に私たち家族に心を許すようになったのです。
時は過ぎ、私が高校生くらいの頃になってからある張り紙を家の周囲で頻繁に見かけるようになります。「外で放し飼いをしている無知な飼い主がいる」と。その張り紙には大変ショックを受けました。その猫はもともと野良猫だったので、家だけではストレスが溜まってしまうため、私たち家族は悪意なく猫が外に行きたい時だけ外に出してあげていただけでした。
それから数カ月後、今でも忘れられませんが、母親がものすごい勢いと声で私の部屋に入ってきました。手を取られ、何も聞かされず外に行くと、その猫が駐車場で吐血してぐったりとしてしまっていました。既に息はなく、毒をもられてしまったとのことでした。それは、色んな感情が私の中に生まれた瞬間になりました。
様々な考えや事情がある中で、地域の中で猫と共生すること、これはとても大変なことだと思います。しかし、中には私たち家族のような手段で猫と共生している家庭もあります。猫も人もしあわせになるためには、自分たちだけでなく、その猫の性格や、地域住民の理解も重要であると考えています。私は、その経験を活かし、地域の中で猫も人もしあわせになれる社会をつくっていけたらいいなと思い、この活動をしています。
地域には、猫が好きな人も嫌いな人もアレルギーなどで苦手な人もいる集合体だと思います。全ての人に完全な理解を求めることは不可能だと思いますが、直接的な保護だけではなく、理解への様々な可能性を発信していけたらと考えています。
私たちは、保護猫活動だけではなく「猫もしあわせ、人もしあわせ」をモットーに広く、啓蒙活動なども含めた活動をしています。地域で猫と人が共生するには、どうしても資金が必要になってしまいます。同じような経験をされた方、共感していただけた方、是非こちねこと一緒に社会を変えていってみませんか?マンスリーサポーターになっていただくことで、間接的に活動をすることができます。
是非、皆さんのお力を少しでもお借りできますと幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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