スタッフ菅原の思い『自分の苦手なことは、きっと誰かの得意なこと!』
2020/11/16 16:19
ユースセンターで生徒たちと関わり、もうすぐ6年が経ちます。私がユースセンターに来た当初、中学三年生だった子が今年、20歳を迎えました。みんなで集まって同窓会を・・・!!と思っていましたが、この社会情勢の中ではなかなか難しいなと、もどかしく思っています。リモート同窓会でもやろうか!?今思いつきました。
そうです。中学三年生だった子が20歳になったのです。私が働いて6年、そしてユースセンターは10年を迎えました。10歳おめでとう!
今日は私が、ユースセンターで働いていて、一番嬉しく感じる瞬間の話を、皆さんと共有したいと思います。
生徒が毎日登校したとき?
勉強した時?
電車で遠くから一人で通っている?
楽しそうに過ごしている時?
成長を感じたり、嬉しく思うことはたくさんありますが、私が「この仕事をしていてよかった!」と感じる瞬間ナンバーワンは・・・!
「おはようございます」「さようなら」の声が聞こえたとき
です。
なんのことだと思われるかもしれませんが、私は以前、今までずっとペコリと頭を下げるだけだった生徒の「さようなら」の声が聞こえたとき、嬉しくて記録をつけたことがあります。
特に「さようなら」の声が聞こえると、「今日ユースセンターでエネルギー溜まったのかな~」と思い、とても嬉しくなります。
あいさつはその日の体や心の状態を知るバロメーターになります。
小さいとき、朝起きて「おはよう」と言うだけで母親が「具合悪い?」と気付いてくれたり、「ただいま」と言っただけで「今日何かあった?」と気にしてくれたり、つまりはそういうことだと思います。
お家の人にはかないませんが、私は、大切な子ども達を日中お預かりしている身として、小さな変化に気付ける大人でありたいと思っています。それはもちろん、嬉しくてワクワクしていることにも気付けるように、そして無意識に出ているヘルプにも気付けるように、です。
自分のことを振り返ると、具合が悪い時に優しくしてもらったから嬉しいというよりは、具合が悪いことに気付いてもらったのが嬉しかった覚えがあります。
「気付く」ということを大切にしているのも、私のポリシーかもしれません。
生徒一人ひとりに個性があるように、スタッフにも個性があり、得意なことと苦手なことがあります。私は、失敗したり、出来ないことがあると、とても悔しく、自分を責めてしまうことが多々ありましたが、ユースセンターで働くうちに、本当に少しずつですが「自分の苦手なことは誰かの得意なことかもしれない」という考え方ができるようになってきました。
困ったら助けてもらう、その代わり、自分の得意なことは誰よりも頑張りたい!と思うようになってきています。私は人の目を気にしがちで、人の表情をよく見てしまいますが、そのアンテナの高さを逆手にとって、生徒を毎日良く見て、色々なことに気付けるようになりたいな~と今は思っています。
生徒の皆さんは、日常私とよく目が合うと思いますが、そういうことですので、あまり気にしないでください。
これから先もユースセンターが20年、30年とたくさんの子ども達の居場所であり続けられますように。私も日々精進していきたいと思っています!
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