参加クルーの声「ボランティアをはじめたきっかけ」
2020/8/22 19:33
私の家庭環境は決していいものではなかったと思います。
でも平凡で幸せだったのかもしれないと、いま振り返れば思ったりもします。
私は小学5年生の時に両親が離婚しました。
母子家庭は今の時代、特に珍しくもないですし、母とは仲が良かったので一人っ子ですが、それほど寂しくなかったです。
ただ、母は私を1人で育てることにプレッシャーだったのか、離婚したことがきっかけか分かりませんが、アルコール依存症になってしまいました。
家に帰ると電気がついてなく食事もないことも多々あり、母はどんどんアルコールに溺れる毎日で親戚や近くに住む祖母に来てもらう日々でした。
その後、祖母と3人で住むことになりましたが、それでもお酒をやめることができず、隔離病棟に入ったり救急車で運ばれることもありました。
そんな母のことを私はそのうち冷たい目で見ていたのかもしれません。
母との関係はどんどん悪化するばかりでした。
そんな生活が私が30歳になっても続き、祖母も病気で他界し、私と母はそれぞれ1人暮らしをすることになりました。
ずっと実家だったので1人暮らしにあこがれていたんです。
離れて暮らすことで少しずつ関係も良好にできないかとも考えていました。
頻繁に実家に帰り一緒に食事をすることも増え、徐々に話すことも増えたのですが…
母のアルコール依存症は良くなってなかったようで、ある日連絡が途絶えました。
たまに精神的に落ち込むと2日間ほど音信不通になることがあったので気にしてなかったのですが、3日ほどたった時はさすがに気になり実家に行きました。
その時は伯母も付き添ってくれたのですが、母は実家で息を引き取ってました。
凄く後悔し、私自身も命を絶とうとしました。
その時に支えになってくれたのは、今の会社の仲間でした。
私がつらいとき話を聞いてくれたり、一緒に涙を流してくれた上司には本当に感謝しています。
ちょうどその時、会社で行っている社会貢献活動の一環で児童養護施設の子供たちをTDLに招待するイベントがありました。
とてもじゃないけどTDLに行く気になれない私を上司は参加メンバーに指名しました。
本音はとっても行きたくなかったのですが…
何とか気持ちを切り替えて参加しました。
当日一緒に遊んだ子は小学生と中学生の男の子2人でした。
この年代の子と遊ぶことはないので緊張していたのですが、すごく素直で真面目でしっかりした子たちでした。
ただ、児童養護施設に入っているということは親御さんと一緒に生活していないことになります。
私はずっと母と一緒には住んできたし、ずっと不器用ながらも愛情を注いでもらってたと思います。
そう思ったとき、この子たちは笑顔で頑張っているのに大の大人の私がずっとクヨクヨしてたらダメだなと考えさせられました。
ただ会社のイベントでは1度きりだったので、何か継続して子供たちに会って、色々な経験を一緒にしたいと思ったときに、ネット検索をし「みらいこども財団」を見つけすぐに説明会に応募してました。
初めてのボランティア、初めて会う人たち。
最初は大丈夫かな?と心配でしたが、活動が始まるとみんな様々な思いを持ち、子供たちの笑顔のためにはどうしたらいいかを色々考え、とても楽しい活動になっています。
私は子供たちはもちろんですが、私の母のように頑張りたくても頑張れず苦しんでいる親御さんのことも救えたら…!と夢みてます。
いまはコロナで活動がほとんどできていないですが、早く子供たちの笑顔が見たいです!
そして、私の母との経験が未来の幸せへの繋がったらいいなと思っています。
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