参加クルーの声「ドリームキャッチプロジェクト」
2020/8/17 19:24
【就業支援プロジェクトについて】
こんにちは!私はみらいこども財団大阪クルーの樹下みちよと申します。
ボランティア3年目のクルーで、
就業支援プロジェクトには、初めて施設訪問させて頂いた時の出来事がきっかけで、以来この活動を続けています。
ボランティア初訪問の日、私は東大阪市にある施設の子供達、小・中学生の女の子達と一緒に、近くの市立図書館とショッピングセンターに出掛けました。
当時、小学6年生の女の子が図書館で、ディズニーのDVDを借りたかったのですが、”ディズニー″…と言う文字が書けなかった為に、受付カウンターでリクエスト票を記入する事ができず、借りたいDVDがあるのに場所がわからず、諦めてしまいそうになっていたり、
また、お買い物の時には、いくら支払っていくらのお釣りをもらうか…と言うのが分からず、とにかく自分の持っているお金の一番大きなお金(お札)を出して渡しているのを目の当たりにし、すごい衝撃を受けました。
その女の子達は、話の理解も早く、ピアノも耳で聴いて曲を覚えて弾いたりしており、決して知能が一般の子供達と比べ低い訳ではないと思います。
きっと、施設で暮らすまでの環境が大きな問題だったのだと、すぐに分かり悲しくなりました。
普通に、親や環境に恵まれていたら、きっとこんな事にはなっていなかったと思います。
…ですが、当時その子は12歳で、あと6年して18歳になると、原則、施設を卒業して自立していかなければなりません。
書けない文字があり、簡単な計算もできない、この子がちゃんと自立してやっていけるだろうか?この子に幸せになってもらうために、自分達の出来ることって何だろう…って、強く思いました。
今、実際、就業支援プロジェクトでしていることは、毎月毎月いつも訪問させて頂いている私達のお仕事についてプレゼン形式で話し、そこへ至るまで沢山の紆余曲折や、挫折を経験し乗り越えてきたことを、包み隠さず話して聞いてもらっています。
そこで感じるのが、真っ直ぐの言葉と言うのは、子供達だけでなく施設の職員の先生方にもしっかりと届くんだ…と言うことでした。
就業支援プロジェクトを実際に開催するまでは、(私達が話しをして)
『子供達に変な夢や希望を持たさないで欲しい』と、否定的なお言葉を頂いていた施設職員さんからも、是非またやって欲しいと言うお言葉を掛けて頂けるようになりました。
子供達だけでなく、職員の先生方のせばめられた思いなども解きほぐす事ができたのではないかな…と実感できた時には、やりきれた充足感と共に、嬉しい気持ちでいっぱいに満たされます。
また、発表だけでなく、その職業を子供達に実際に体験してもらうワークもやってもらっているのですが、普段は飽きっぽかったり、すぐにキレてしまう子供達のキラキラ輝く目を見せてもらう事ができたり、発表者自身も自己を振り返り、自分の仕事や、それまでの歩みを包み隠さず話すことで、何か吹っ切れたように生き生き変わる瞬間を、これまで何度も見せてもらって来ました!
単なる職業斡旋ではなく、みらいこども財団のクルーである私達だからこそできる支援だと、自信を持って言えるプロジェクトになりました!
新型コロナウィルスの影響でなかなか子供達の元へと訪問できない状況が続いておりますが、
施設さんで共有で使えるパソコンや、wifiの環境が整えば、今後オンラインでも開催し、継続していきたい大切なプロジェクトです。
もし、よろしければみらいこども財団のホームページで私達の活動をご覧になって下さい!
また、オンラインでの説明会も随時開催しておりますので、いつでもご参加下さい!
ありがとうございました。
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