保護者の思い:④阿部和子さん
2020/8/10 07:40
15歳の孫がお世話になっていまして、時折送迎を頼まれ、そのときの孫の話や様子を、と思います。
中一から三年間不登校だった彼女にとって、久しぶりの集団生活は、当初やはり 緊張したと思うのですが、
「今日は一人でお弁当を食べた」
という言葉を聞いた時、彼女の気持ちを汲み取って、そうさせて下さったことが、静かに受け入れて頂いている、という安堵を感じたものでした。
その内に、歓声をあげながら、バドミントンに興じている姿がみられるようになり、それから間もなく、「原っぱ」と呼ぶ 文字通り原っぱのようなスペースに引率して頂いた日に、余程楽しかったのでしょうか、「これから毎日通いたい」と言いました。
幼い頃、思い切り体を動かして遊んだ快感がよみがえったのかもしれません。
アソビバは当初の千早赤阪村の民家から河南町の広い民家に引っ越しされ、この環境を彼女もとても喜び、自宅から自転車で通うようになりました。
ゆったりした間取りの、レトロモダンな家の裏には広い庭があり、その向こうには畑、それから澄んだ水の小川、そのずっと先にはなだらかな金剛の山並み。
こんな環境もあって、徐々に元気になっていく彼女はアソビバで出会った人達がとても大切な仲間に思えるようで、いつか山辺道を歩いた時、
「アソビバの皆と来たいな」
と呟き、これは後日実現したようです。
「アソビバの人達は個性的で、楽しい。よく笑い合ってるよ」
アソビバにお世話になるようになって半年余り。最近こんな風に話してくれました。
写真が趣味の彼女からは、折々に、ヤギやヒヨコ、通う道中の美しい風景などの「作品」がLINEで送られてきます。
これらもアソビバに通わせて頂くことで心を満たして頂くことの幾つかだろうと思っています。
お泊まり会では、4歳の人と入浴して、幾分緊張しながら、彼女なりに「お世話」をしたつもりのようです。こんな異年齢の人達とお付き合いできることも得難いことかなと思います。
このような場を得られたことに心から感謝していますが、運営はかなり大変ではないだろうかとも感じています。
子供の多様な受け皿のひとつとして、アソビバが地域にしつかりと根付くように、近隣の自治体の公的な支援があれば、、。とも思うことです。
和子さんは、8月8日に掲載記事のさおりさんのお母様です。https://syncable.biz/campaign/1156/reports/1401#menu
直接の保護者さんではないですが、日々お孫さんの送迎などのサポートをされています。
お孫さんの来る回数が増えて来た頃、お母さんさんが少し入院された時期がありました。和子さんが送って来られた時、「アソビバに行くために早起きして、自分でお弁当を作っていました。」と、目を細めて教えて下さいました。
最近のとても元気な様子にも、「昨夏にはまだ、トンネルの向こうに光が見えない状態でしたので、今の様子は思いもよらないことで、本当に嬉しく思います。」とメッセージを頂きました。
和子さん、いつもありがとうございます。
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