応援メッセージ:②福田のりこさん
2020/8/4 07:34
私は幼稚園にいい思い出はない。 きらいだったのだと思う。
小学校は、4年生の途中で転校するまでは、たびたび、「なぜ行かなくてはいけないのだろう」と思っていた。
転校する時に、なにか「今までとは違う自分」として歩みを進めるスイッチを押したような記憶がある。要するに、演じればいい、キャラを作ればいい、ということであろうか。
疑問を押し込めて、場に馴染むことを「良いこと」として頑張って押したスイッチ。
中学生の夏休み、ソファでごろごろしながら、
「人類は何を目指しているのか。なぜ大地から離れて高い建物を建てるのか。なぜここではない何処かへ行きたがるのか。進化してるとみせかけてこれは人類の退化ではないのか。」
というような事を、掃除をしている母親につぶやき続けた。
最初はなんだかんだと自分の思う事を答えていた母もやがて苛立ち、「うるさい」とかなんとか言っていた。 まちがいない。自分で答えの出せない事にうるさかった。
ASOVIVA!の代表をつとめる彼女は、自分自身に疑問を投げかけているところがかっこいいと思った。
「学校に行かない」と決めた事も、自分で居場所を決めた事も、新しい選択肢を迷っている誰かに指し示すことが出来ている事も。 かっこいいと思っている。
あの頃の私には思いつかなかった答え。出来なかった行動。 私は私で精一杯やってきた。だからここに居る。 だけど、それでも。 自分の外側に投げかけていたハテナを、ひとつでも内側に投げかけていたら、、、?そう思うことも、ほんの少しある。
だから私は、今。 「自分の気持ちを自分でよく聴いて行動に起こす。」
こんな当たり前のことを、強く強く想っていないと、私という生き物はついうっかり、誰かの気持ちに流される、誰かの気持ちに乗っかってしまう、誰かのせいにするから。
自分の気持ちを自分で受け止める作業を丁寧にやると、人の気持ちも同じように丁寧に「聴く」機会が増えてきた。
相手が大人だと時間がかかるけど、 悲しい 寂しい 嬉しい すき きらい 奥底にはみんなシンプルな気持ちしかないし、そこに触れる事は歓びでしかない。
どんな気持ちも「そうなんだね」と思える。 大人になって辿り着いた私の「今」は、ASOVIVA!の彼女たちの「今」。
だから大切に守っていきたい。彼女たちが作るセカイが楽しみで。
共に在れたらと思っている。
福田のりこさんは、ASOVIVAが有る南河内郡に暮らす方で、ASOVIVAの準備会「森のがっこうを創ろう」が発足した頃から私たちの歩みを見てくれています。
座談会などのイベントのチラシに素敵な手描きイラストを描いてくれたりもしました。
森のようちえんのスタッフとして子ども達と関わりながら、アートを通して自由な表現をする新たな場を開こうとされています。
8月20日、千早赤阪村金剛登山口のそばにあるさくら茶屋で「子どものアトリエ」を開催されます。
ー作品完成を目的とせず、プロセスを、手触りを大切にする場ー
ご興味のある方はASOVIVA(info@asovivaviva.org)までお問合せください。
主催者さんへお繋ぎいたします。
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