ミタイ基金学生部メンバーの想い〜入山都香より〜
2020/7/2 16:05
今回は2019年の夏にパラグアイに渡航をし、現在もミタイ基金学生部として活動している入山さんにパラグアイへの想いを記事にしてもらいました。
学生部メンバーがどのような想いで活動に参加しているのか、ぜひご拝読ください!
こんにちは!
横浜国立大学に通う学部3年の入山都香です。2019年の8月に大学の渡航プログラムに参加し、藤掛先生と仲間たちと共に40日間南米パラグアイとボリビアで過ごしました。
私は小さい頃から海外への憧れを抱いていましたが、次第にその関心は「途上国」と呼ばれるところで暮らす人々に対して向くようになりました。大学に入ってからはまず自分の目で見て感じようと思い、ラオスやネパールに訪れ、現地の村や農村部で暮らす方々との交流を通して「国際協力」や開発について学んできました。日本を出ると、今まで自分が“当たり前”だと思っていた生活や概念がどんどん崩されていきます。そのたびに新しい発見ができることが刺激的で、楽しさを感じます。
私がミタイ基金に関わらせていただいているのは、「ニャンドゥティ」の存在があるからです。パラグアイに渡航する前の私にとって、ミタイ基金がフェアトレード事業として現地から直接取引をしている“Made in Paraguay”の「ニャンドゥティ」こそが、パラグアイのイメージそのものでした。日本にはない鮮やかな色彩で刺繍されたニャンドゥティは、見ているだけで“異文化”を感じられ、わくわくしました。しかし実際に現地での作り手さんとの対話を通して、ひとつひとつ手作りで作られたニャンドゥティの背景には、それを作るために尽くす生産者の努力や、想いが詰まっているということを知りました。そこから、今では、パラグアイのニャンドゥティを日本に広めるだけでなく、手に取ってくれた方にその商品の背景を伝えたい、という気持ちでミタイ基金の活動に携わっています。
私がパラグアイで過ごした時間は1か月にも満たないですが、それでも人々の愛情の深さを感じ、自然の豊かさに感動する毎日でした。おいしいテレレをみんなで回し飲みしながら穏やかに過ごしたパラグアイでの生活は忘れることのできない思い出です。
また、現地では様々な心情を抱えて生きる人びととの出会いがありました。料理の腕前から販売方法までのあらゆるスキルを身につけてエンパワーメントを目指す農村で暮らす女性たち、遠いパラグアイの地で日本文化を大切に継承される日系移住地の方々、都市部でも農村部でも、いろんな夢をもって生きるパラグアイの子どもたち・・・。自分が現地に行って何かを“与える”というよりかは、むしろ現地の方々にたくさん“与えられ”、パワーをもらい、多くの発見と学びを得ることが出来ました。
現地で出会った方々の生活がこれからも保たれますように、より良くなりますように。遠く離れた日本から想いが届けばいいなぁと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
みなさまのご支援、ご協力に心から感謝申し上げます。
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