BDP事務局長Ambrose Gomesさんより~BDPの生徒と教師へのマスクと石鹸の配布についてのご報告
2020/6/14 23:42
COVID-19という怪物は、世界中で猛威をふるっています。すでに50万人前後の方々がCOVID-19で死亡しており、いつ終息するのかを知っているのはもはや神のみと言えます。
今、バングラデシュではCOVID-19の状況が深刻化しています。1200人以上の方が亡くなり、これまでに7万人の感染者が確認されています。新しい患者を受け入れられる病床もすでにありません。感染された多くの方は自宅で療養するしかないのです。経済的な状況も深刻で、海外からの受注がなくなってしまった為、縫製工場では労働者の解雇が相次いでいます。およそ600万人が直接的にファッション業界に関わっている中でこの状況は危機的だと言えます。
BDPの生徒や教師も経済的にも精神的にも多大な影響を受けています。彼らのご両親も仕事がないために難しい状況におかれていて、村の貧困レベルは確実に上昇してしまっています。生徒たちは皆がスマートフォンやパソコンを持っているわけではないため、オンラインクラスもなく、授業を受けることができていません。BDPの学校は2020年3月26日から開校できていないのが現状です。生徒の多くは外で友達と遊ぶこともできず、昼食や夕食には何を食べればよいのか、断食をしなければならないのかと考える毎日だと言います。もしかしたら、生きるために働かなければならず、今後開校したとしても学校に戻ってこられない子どもたちがでてきてしまうかもしれません。
BDPは先月、ACEFの経済的な援助の下で、マスク約1万枚と石鹸1万5000個をBDPの生徒と教師に配布することができました。それらを購入できるような余裕がない中、そのような贈り物をもらえて、子どもたちはとても嬉しそうにしていました。配布時にはBDPの教師たちから、マスクや石鹸の使い方やなぜマスクを着けなければならないか、なぜ定期的な手洗いが必要なのか、などの説明がなされました。生徒たちのご両親もマスクと石鹸の贈り物にとても喜んでいて、子どもたちの安心と安全を気にかけてくれるACEFとBDPに感謝をする、と言ってくださいました。配布時には多くの村の住人が家から出てきて配布の様子を伺っていました。
私たちもこの危機的状況の中、微力ながらも助けになれたことを喜ばしく思っております。バングラデシュとBDPの子どもたちのために尽力してくださるACEFの理事、幹事、評議員、スタッフ、そして関係者の皆様方に心からの感謝を送らせていただきます。
重ね重ねになってしまいますが、本当に感謝しております。
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