「育て上げネット」という若者の就労・自立支援をしている認定NPO法人で働いています、宮野雄弘です。
私はスポーツが大好きです!幼少期はサッカー、高校で自転車と陸上、大学以降はトライアスロンを続けてきました。今年はすでに15レースに出場し、年内はあと3レースを予定しているほど生活の一部になっています。
スポーツには確かな力があります。友達を作ること、生活や体調を整えること、そして遠い目標に向けてコツコツ積み重ねることの大切さを、私自身が身をもって学んできました。
そして10月17日、人生初となる「神々の島 壱岐ウルトラマラソン(100km)」に挑戦します。
私が100kmを一歩ずつ諦めずに走り抜く姿を通じて、孤立や困難を抱える若者たちにエールを届けたい。そして、集まったご寄付を通じて、若者たちがスポーツを楽しみ、社会へと踏み出すきっかけを届けたいと思い、このキャンペーンを立ち上げました。
ぜひ本文を読んでいただき、100kmの挑戦と若者たちの応援をよろしくお願いいたします!
ストーリー
ウルトラマラソン(100km)に挑戦します。
10月17日、人生で初めてのウルトラマラソンに挑戦します。「神々の島 壱岐ウルトラマラソン2026」、朝5時にスタートして、制限時間の14時間以内に100kmの走破を目指し、壱岐島を一周します。

ウルトラマラソンは僕にとって、いつか一度は挑戦してみたいと思っていた舞台でした。今年のはじめに友人が出ると聞いて、僕も一緒に挑戦することを決断しました。この半年間、他のレースにも出場しながら、仕事終わりに走り、休日に長時間動き続けるトレーニングを重ねて準備を進めてきました。それでも、50kmを超える距離は僕にとっても未知の世界です。
目標は完走。しっかり想定通りに走れれば、12時間切りでゴールできるのではないかと思っています。
「なんでそんなに走るの?」
マラソンやトライアスロン、そして今回のウルトラマラソン。多くの人から聞かれるのが、やはりこの質問です。(これを読んでくださっている方も、きっとそう思われたのではないでしょうか。)
その質問に対する答えは至って単純で、「好きだから」です。

でも、今回100kmという未知の領域に挑むにあたって、「好きだから」という情熱だけでは乗り越えられない瞬間が必ず来るのではないか。せっかく自分にとっても大きな挑戦をするのだから、走ることに自分以上の意味を持たせられないか、と考え続けていました。
そこで頭に浮かんだのが、日頃の仕事で関わっている若者たちの姿でした。
スポーツを後回しにしないために。
僕が働いている「認定NPO法人育て上げネット」には、就労支援、自立支援、学習支援、居場所などを必要とする多様な若者たちが相談に来ています。
その若者たちの多くは、様々な事情から「スポーツを楽しむ機会」から遠ざかってしまっています。
- かつては運動部に所属していたけれど、不登校をきっかけに身体を動かさなくなってしまった人
- 家庭の経済的な事情で、用具代や参加費を払えずスポーツを諦めてきた人
- 日々の生活や将来への不安に追われ、自分の健康や運動が後回しになってしまっている人
支援の現場で若者たちと接していると、「働く」ことや「勉強する」ことへ向かう前に、まず「外に出て深呼吸する」「身体を動かしてスッキリする」ことが、心を整え、明日への活力を取り戻す土台になるとひしひしと感じます。
そこで育て上げネットでは、これまで毎月フットサル練習会を行ってきました。今年度からはランニングクラブも結成し、スポーツを通した支援の入り口作り、継続支援の土台作りをしています。

身体を動かすと、夜ぐっすり眠れて生活リズムが整います。「辛いけどやり切った」「昨日より走れた」という小さな成功体験が、失いかけていた自己肯定感を取り戻してくれます。 そして一緒に汗を流すと、「あとちょっと!」「ナイス!」と自然に声を掛け合い、初対面の人ともいつの間にか笑顔でコミュニケーションが生まれます。
そんな小さな積み重ねが、やがて若者たちが「働く」や「勉強する」という次の一歩を踏み出す力になります。
スポーツは単なる余暇活動ではなく、孤立を防ぎ、社会と再びつながるための確かな架け橋です。だからこそ、今まさに困難を抱えている若者にこそ、スポーツの力を届けたいのです。
改めて、自分の話を。
僕は小中学生の頃、サッカーに打ち込んでいました。親の転勤で小学校時代は香港、中学校時代はペルーで暮らし、小中学校の9年間で通った学校は5校にのぼります。
そんな転校続きの幼少期でしたが、どこへ行っても僕と新しい世界をつなぎ留めてくれたのが、サッカーでした。
言葉も文化も違う知らない土地で、ボールを蹴っていると、いつの間にか現地の子供たちが混ざってくる。言葉は通じなくても、一つのボールを追いかけて一緒に笑い合える。そうして仲良くなった友達から、その土地の言葉や生活の楽しさをたくさん教えてもらいました。サッカーがあったからこそ、見知らぬ環境でも他者や社会とのつながりを見つけ、前を向いてやってこられたのだと、振り返ると実感します。

スポーツがくれたものは、つながりだけではありませんでした。 チームのコーチと向き合うことで大人と対話する力を身につけたり、ひたすらフェイント練習をする中でコツコツ努力する面白さを知ったりました。チームでの練習や大会では集団行動を学び、高校で寮生活に入ってからは、仲間と切磋琢磨しながら筋トレやストレッチに励み、食事や栄養について学びながら体調管理の土台を築きました。今の僕のベースにあるものは、すべてスポーツを通じて育まれたと言っても過言ではないと思っています。
支援の現場で若者たちと一緒に身体を動かしていると、ふと自分がスポーツから受け取ってきたものの大きさに思いを馳せることがあります。
そうした挑戦をさせてくれた両親や周りの仲間、恵まれた環境には感謝しかありません。だからこそ、スポーツを楽しむ権利や機会は、生まれた環境や置かれた状況に関わらず、誰にとっても平等であってほしい。と願っています。
僕がこれまでスポーツから受け取ってきた数え切れないほどの恩恵を、次は孤立や困難に直面している若者たちへ循環させていきたい。自分が受け取ったバトンを、次の世代へと手渡すために、この挑戦を始めます。
100kmの一歩一歩を、若者たちの未来へ
ウルトラマラソンは未知ですが、途中で何度も心が折れそうになるのではないかと思います。 しかしどんなに苦しくても、一歩一歩を積み重ねてゴールを目指す覚悟はできています。
僕が壱岐島の100kmを諦めずに走り抜く姿を通じて、「どんなに遠く感じるゴールでも、一歩ずつ進めば必ず景色は変わる」というメッセージを若者たちへ届けたい。そして、この挑戦を応援してくださる皆さんの想いを、若者たちがスポーツや運動に触れるための具体的な機会に変えていきます。








