団体メンバーの思い#2 黒田 和代 「私たちの活動のはじまり」
2020/6/4 07:26
「フードバンクネット西埼玉」の活動は、2015年12月「フードバンクところざわ」として始まりました。
きっかけは、私が関係している困窮者支援のNPOの活動で、外国籍のお母さんと無国籍の男の子という親子に出会ったことでした。
お母さんは体調を崩しており働けません。生活は困窮しているのに、お母さんの在留資格の問題で、生活保護などの日本の社会保障制度につながらない親子でした。
在留資格の問題や男の子の国籍のことなど法的な問題は弁護士さんが引き受けてくれました。しかし、差し当たっての生活維持のために、どうしても定期的な食料支援が必要な状況でした。
この親子のほかにも、困窮者支援の現場では、手持ち金が数百円で生活保護の申請をする人や、ケガで急に働けなくなり傷病手当が出るまで手持ち金がないなど、暮らしのメドが立つまでの支援ツールとして食料支援が必要だと痛感する方々にたくさん出会いました。
最初は、都内の大きなフードバンクから食料を分けてもらっていましたが、現場のニーズにマッチしない場合が多く、仕方なく、困窮者支援のNPOで食料を購入して提供するなどしていました。
しかし、困窮者支援のNPOも十分な資金があるわけではなく、何かよい方法がないかといつも考えていました。ある日、知り合いにその話をしていたところ「もう自分たちでフードバンクをやってみたらいいんじゃない?」と言われ、私の気持ちも固まりました。モヤモヤしてるのなら、まずは動いてみよう!
まずは、先駆的な活動として「フードバンク山梨」「フードバンクふじのくに」(静岡県)を見学に行き、山梨の代表の米山けい子さん、「ふじのくに」の事務局の鈴木さんにお話を伺いました。
そして、地元の所沢の知り合いにお願いし、「フードドライブ(食料の寄付を集める拠点)」を引き受けてもらい、ノボリとチラシをつくりました。そして、駅前でチラシを配るところから始めました。
ちょうど、食品ロスの問題やフードバンクのことが話題になり始めていた頃で、思っていた以上に地域の皆さんからの反響があり、2015年12月に実施した、最初のフードドライブ(食料の寄付集め)では、250キロもの食料が集まり、50世帯に提供することができました。
そして、丸5年たった今、毎月1~3t程度の食料を取り扱う活動となっています。
先の見通しも十分になく、とにかく今目の前で困っている人のために始めたことが、多くの方々の共感とご協力により、今は10市町に関わる広域な活動へ成長できました。
フードバンクという社会資源の必要性を確信しているのはもちろん、今まで応援くださった多くの方や企業、組織の皆さんのお気持ちに応えるためにも、今後は、日々の活動に追われるのではなく、安定した組織づくりに取り組まなければならないと感じています。
「フードバンク」の活動を知っていただき、「マンスリーサポーター募集」の主旨をご理解の上、多くの方にご協力いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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500円
【ワンコインサポーターになる】
※活動の様子をご紹介する動画(毎月更新)をご覧いただけます。併せてマンスリーサポーター会員証をお送りします。
いただいた寄付は活動を安定して継続するために使わせていただきます。なにより、継続してご支援いただくことが私たちにとって大きな支えとなります。
1,000円
【無理なくできる社会支援】
※毎月更新する活動紹介の動画を見ていただけるほか、会員証、「サポーターステッカー」をお送りします。
食料支援とは、つまり命をつなぐこと。活動へのご理解ご協力に心から感謝申し上げます。
2,000円
【ありがとうございます!】
※毎月更新する活動紹介の動画を見ていただけるほか、会員証、「サポーターステッカー」をお送りします。
私たちの活動にご理解・ご助力いただき、本当にありがとうございます。
10,000円
【感謝♡】ご支援に心から感謝いたします。
※毎月更新する活動紹介の動画を見ていただけるほか、会員証、「サポーターステッカー」、年2回発行の会報をお送りします。また、メールにて毎月の活動報告をお送りします。