ストーリー
地域の森やサテライト宮城の紹介
=森と暮らしをつなぐ「サテライト宮城」の2年目=
私たちが活動しているのは、宮城県南部。蔵王を望み、白石川と一目千本桜が身近にある地域です。
この地域には、昔から人々の暮らしとともに育まれてきた里山があります。
私たちが関わる里山にも、杉やヒノキの人工林、広葉樹林、田んぼへと水を運ぶ沢やため池など、暮らしと自然がつながる風景が広がっています。
山の水が田んぼを潤し、命をつなぐ

我が家の里山の奥には、広葉樹林帯があります。そこから流れてくる沢水は、ため池に蓄えられ、用水路のない山間部の田んぼを潤す大切な水源となっています。
また、里山の下手に広がる水田も、雨水を蓄え、生きもののすみかとなるなど、地域の環境を支える役割を担っています。
森は、木材を生み出すだけの場所ではなく水を育み、田畑を潤し、多くの生きものを支え、私たちの暮らしを支える大切な存在です。
森に関わる人、その恵みを育む人、そしてその恵みを受け取って暮らす人。それぞれの関わり方は違っても、私たちはみな自然の循環の中で暮らしています。
この豊かな恵みを未来へつないでいくためには、自然環境を守ることと、そこにある資源を活かす人の関わりが欠かせません。
里山を整備し、次の世代へつないでいく
私たちは、山の素材を活用するだけでなく、実際に里山に足を運び、手入れや整備をしながら、この場所を守り、次へとつないでいく活動にも取り組んでいます。
里山の環境を保つためには、木々の状態や場所に応じた間伐、枝払い、草刈りなどの手入れが必要です。
こうした作業を通して山の環境を整え、里山が持つ豊かな恵みや自然の循環を未来へとつないでいきたいと考えています。
そして、整備の過程で生まれる枝葉や細い木などにも目を向け、暮らしの中で活かす方法を探しています。
山には、まだ活かせる素材がたくさんある
山から得られる恵みは、杉やヒノキなど、木材として利用される樹木だけではありません。

間伐で生まれる杉の枝葉、枝払いで出た柿の木、木の実、そして里山に自生する野草など、身近な自然の中には、さまざまな素材があります。
しかし、こうした素材は、集めたり運んだりする手間がかかることから、十分に活用されず、そのまま山に残されることも少なくありません。

例えば、間伐した杉の枝葉はクリスマスリースやスワッグに。枝払いで出た柿の木も、太さや状態によっては木工に活かせる貴重な素材です。
里山に自生する野草も、暮らしの中で楽しめる素材の一つです。
私たちは、そんな「森にあるけれど、まだ十分に活かされていないもの」に目を向けています。
山を整備すること。そこで生まれた素材を活かすこと。そして、その魅力を人に伝えていくこと。
山の手入れと素材の活用を切り離さず、里山の恵みを暮らしにつなげていくことも、私たちが大切にしている活動です。
ものづくりをきっかけに、地域の人と森をつなぐ
森の素材を活かすことは、単にものをつくることだけではありません。
実際に素材に触れ、その特徴を知り、暮らしの中で使ってみる。そんな体験が、森に関心を持つきっかけになると考えています。
昨年から取り組んできた活動も、少しずつ地域へと広がってきました。

今年は、地元の公民館で野草スワッグづくりのワークショップを開催することができました。
参加された方々と一緒に山の素材に触れ、植物の魅力を感じながら作品づくりを楽しむ。その時間の中で、山で起きていることや、里山を守っていくことの大切さについてもお話しすることができました。
また、里山にある野草も、暮らしに活かせる身近な素材として紹介しています。
こうした活動を通じて、これまで森との接点が少なかった地域の方々にも、山の素材の魅力や自然の恵みを知っていただく機会が生まれています。
楽しみながらものづくりをすることが、森の現状を知り、自然環境について考えるきっかけになる。
そんな小さな出会いを、これからも大切に育てていきたいと思っています。
山と街をつなぐ、サテライト宮城の役割
私たちが目指しているのは、森を守る活動を、特別な知識や技術を持つ人だけのものにしないことです。
里山を手入れする人。山の素材を活かしてものをつくる人。ワークショップに参加する人。そして、活動を知り、応援してくれる人。

それぞれができることを持ち寄り、楽しみながら森とのつながりを育てていく。そうすることで、森を守る活動の輪も少しずつ広がっていくと考えています。
サテライト宮城は、里山の現場から生まれる素材と、街で暮らす人々をつなぐ役割を担っていきます。
2年目となる今年は、これまでの活動で生まれた地域とのつながりを大切にしながら、さらに多くの人が気軽に参加できる場を広げていきます。
森を知ること。森の素材に触れること。ものづくりを楽しむこと。そして、自分にできる形で森と関わってみること。
その一つひとつが、森を未来へつないでいく力になると信じています。
森から生まれたものを、暮らしの中へ。
楽しむことから、森を知るきっかけへ。
そして、山と街、人と森をつなぐ新しいつながりへ。
ここ宮城の里山から、森と人とのつながりを未来へ育んでいきます。
サテライト会場代表の想い

宮城県の南に位置する、大河原町西部の里山。
先祖が大切に育み、歴史を重ねてきた場所です。
代々農業を営み、この地の恵みを受けながら命をつないできました。
現在は兼業農家になり、田畑に手をかけるマンパワ-も小さくなりつつ、農繁期に手伝いにくる子どもたちの力を借りながら、
家族と親戚で賄う量の米を栽培しています。

昨年から今年にかけての気候も不安定。
田植えの時期に雨が少なく水が足りなくて本当に田植えができるのか?ハラハラしたり
稲刈り前に獣が田んぼに入ってせっかくの稲が倒されてしまったり、収穫の時期は大雨が毎日続き稲刈りが進まずヤキモキしたり。
自然と向き合いながら生活の糧を得ることがどんなに大変なことか、今年ほど身に染みた年はありませんでした。
いつもなら9月の上旬に収穫を迎える予定が一月も遅れましたが、無事に稲刈りも終えることが出来ました。
裏山にたたずむ広葉樹林の心強さ
大雨が続いた夏の期間は、山から流れ出る沢の水や地面を伝ってくる雨水の濁りを注意深く観察する毎日でした。
山が荒れて地盤が緩くなると、どうしても地面を伝う水は泥水が多く流れていきます。そんな心配をよそに・・・
大雨が続く状況は、里山を囲む豊かな広葉樹林帯にはさほど心配になる様子もなく、沢山の雨を受け入れる時間をかけながら
地面に落ちてその後下草の根本へ浸透していきます。

山から流れ出る沢の水が透明で、勢いを増した水量でも安心してみて居られる状況がとても心強かったです。
このように、たくさんの雨が降った後でも健全な森の土壌は生き物も人間も恵みをうけて安全に
健やかに暮らす事ができるのだと、改めて認識しました。

安心していられる森の姿が心地よい

そのためには森の木々の間伐や山から流れる水脈の整備などは必要不可欠です。
木々の姿を観察し間引いたり、枝を払ったり、土の様子を足裏で感じ、
草で埋まった水の詰まりを自分の手で通す。
地面がむき出しになった斜面や水路の土手は、その近くにある枝葉や草の根を利用して補修を行う
荒れた草むらは風が通る道の環境にしていく。
こんなことは先人たちが日々山を巡りながら行ってきたことだと、想いを馳せながら
今日も里山と向き合っています。
宮城の里山から 自然の恵みを生かし、関わりたくなる活動へ
2年目となる今年は、活動を私たちの場所からもう一歩先へ
たくさんの人がそれぞれの得意なことや「やってみたい」を持ち寄り、
楽しみながら森と関われる場を、少しずつ広げていきます。
リースをつくることから。
森を歩くことから。
森を調えることから。
誰かに伝えることから。
一人ひとりの小さな関わりが、
森を知るきっかけになり、
人と森との新しいつながりになっていく。
そんな未来を、ここ宮城の里山から。
知って、触れて、楽しんで。
森と街をつなぐ仲間を、もっと増やしていきます。
ご支援のお願い
皆さまからいただいたご寄付は、
- リースの材料費や配送費
- 森林整備を行う人やボランティア活動の支援
に大切に使わせていただきます。

寄付は 1000円から。携帯でご覧の方はページ下部にある【返礼品メニュー】をご確認ください。
小さな応援が、大きな未来へとつながります。
どうぞ“さとやま”を守る仲間として、あたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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