応援メッセージいただきました
2020/5/26 15:49
津玲子さん
最初、月と風とさんを知ったのは『おふろプロジェクト』だった。『おふろプロジェクト』とは、障害のある人とない人とが一緒にお風呂に入る活動で、その場所は銭湯だったり人の家だったりする。なんだか愉快で思い切ったことをする事業所だなと感動したのを覚えている。
私には知的障害のある息子がいて、その子が大きくなるにつれてわかったのは、障害のある人とない人の生きる場所はほぼ交わることがないということだった。それは教育の中でも社会でもそうで、そのことを知った時、とてもショックを受けた。障害ってそんなに特別なものだろうか?そんな時に出会ったのが月と風とさんだった。
月と風とさんは、障害のある人とない人のつながりづくりに主眼をおいた様々な活動をしている。『おふろプロジェクト』もその一つだが、どの活動にもユーモアがあって誰もが参加しやすいような雰囲気がある。そして参加者が一緒に笑っているうちに、気がつけばお互いの距離をヒョイと越えていたりするのだ。知り合えば私たちは「障害者」でも「健常者」でもなくただの○○さん同士になる。それは日常にはめったにない、価値のある瞬間だ。
月と風とさんの側にいると福祉のふちがにじんで外の世界とつながっていく実感がある。それは豊かな感覚で、新しい福祉の形を予感させるものだ。誰もがひとりぼっちじゃない、つながり合える社会を作ろうとしている月と風さんの活動を心から応援したい。そして、たくさんの人に月と風さんに出会ってもらいたいと思う。
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