軽茶堂(かるちゃどう)
2020/5/23 08:21
太田です。
今回は『軽茶堂』をご紹介します。
最近では、開催の回数が少なくなってしまったので、
もしかしたら、何のことか全くご存じない方も多いかも知れません。
月風設立当初の「ヘルパー活動のみを行うのが精一杯な時期」を経て、少しずつ体制が整っていく中で、
「それ以外の活動」として最初に始めたのが、今の『軽茶堂』につながる『ちょこっとカルチャー教室』でした。
目的は今と変わらず、
「誰でも」「気軽に」「楽しく」いろんな人が共通の趣味を通じて出会える場、楽しめる場をつくりたい。
そこに「偶然」参加したら、隣に「偶然」しょうがいのある人がいた。という、つながりが生まれるきっかけの場をつくりたい。という事でしたが、
その頃は、事業規模も今の半分くらいの、今よりさらに小さな組織だったので、
スタッフを始め、理事や正会員、利用者さん、利用者さんの親御さんまで、あらゆる知り合いに声をかけ、
手弁当感満載&不安を抱えつつもワクワク感いっぱいで、みんなでわいわい準備したのを思い出します。
内容も今とそれほど変わらず、
それぞれの趣味や特技を活かしてそれぞれが講師になり、ちょっとしたカルチャー教室を行うというもので、詩・ボーカル&ギター・フラワー・ヨガなどなど…本当に色んな教室を企画し、週に1〜2回のペースで開催していました。
3年くらい経ったころ、もっと参加ハードルを下げるために、
教える人と教えられる人ではない形式で色んなイベントができるようにしたい!と、今の『軽茶堂』に名前を変えることになりました。
今では「それ以外の活動」もたくさん生まれ、その分『軽茶堂』の規模は縮小する流れになりましたが、
ヘルパーでもない私が直接いろんなしょうがいのある方と知り合うきっかけになった、最初の活動でした。
しょうがいのある方が○○さんに変わり、
○○さんには、しょうがいの有無・手帳の有無だけではカテゴライズできない、それぞれの背景があり、
参加しやすい場・居心地のいい場の理由や条件も、1人1人違っていることを知りました。
そして、誰か1人を中心にすえて色んな場をたくさん作っていくことが、同じように感じていた別の誰かの参加しやすい場・居心地のいい場を増やすことにつながることを体感できました。
この小さな活動が、自分の中の大きな気づきへと変化していくこと。たった1人のことを思って、試行錯誤しながらみんなで動いてみることが、まだ見ぬ誰かの気づきにつながっていくこと。
私にとって、月と風とにとって、今につながる大きな一歩だったと感じています。
これからも、よろしくお願いします。
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