緩やかに変わっていく自分/スタッフ新家
2020/5/14 19:23
こんにちは!月と風とのスタッフの新家です!
なんだかんだで今年でスタッフ歴8年目になりました!この世界へ飛び込んだきっかけは、学生時代にボランティアで参加した福祉のイベントでしょうがいのある方の暮らしに興味を持ち勢いのみで就活を辞め福祉の道へ!
ですがはじめに働いた職場は、自分が期待していた世界とは違いました。職場自体がしょうがいのある方に対して成長させないといけない、問題を解決させないといけない、社会に適応させないといけないというしょうがいそのものを克服させたいという考えがあり、気が付けば自分もその考えに染まりかけていました。
月と風とで働き始めて、最初にとても驚いたことが、とにかく楽しそうに利用者さんのことを話すことです。スタッフ間の会議で「〇〇さん、銭湯行ったこと無いんちゃうかなー?お父さんと一緒に誘ってみる?親子で銭湯行ったら嬉しいんちゃうかなー?」とか話し出したときは本当に驚きました。
福祉に関わり始めてからよくある事なのですが、福祉に関わりのない方に「大変な仕事ですよねー」とよく言われることがあります。
関わったことのない人はしょうがいのある方と関わることが、志が高くないといけない、とてもハードルが高いこと、難しいことだと思う人も少なくないと思います。
月と風とでは、そのハードルを下げていく、しょうがいの有無に関係なく様々な人が関わり、関係を築くことが出来るように取り組んでいます。
月と風とでは活動する中で大事にしている事が多くあります。その中で個人的にとても素晴らしいと感じたことが「否定しない」という社風です。スタッフ間での考え方の違いや、ミスが生じたときに、注意するのではなくなぜそうなったのかをスタッフみんなで考え、同じことが起こらない仕組みを作っていきます。これはしょうがいのある方の生活を支援する中でも大事にしていることでもあり、しょうがいのある方を変えていくのではなく、その方が暮らす社会を変えていく必要があります。
人それぞれ違いがあって当たり前であり、しょうがいのある方が自分らしく暮らしていく事が出来るように社会が変わっていくことで、誰もが暮らしやすい社会が実現すると思います。
私自身も幼少期からトゥレット症候群という症状があります。突発的な体の動きや声などを長時間抑えることが出来ず、自分に対して向けられる周囲の目線が気になり他者との繋がりに苦手意識があり、人に対して攻撃的な所がありました。
そんな私にとって、違いを認め合うことが出来る社会づくりに取り組む月と風とのおおらかな雰囲気はとても居心地が良く、自然と自分自身が変わってきたように感じます。
まだまだ人と関わることが得意とは言えませんが、関わってくれる皆さんと一緒に、誰もが暮らしやすくて居心地が良いまちづくりに取り組めたら嬉しいです。
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