ストーリー
新型コロナウイルスの感染拡大に際し、罹患された皆様、生活に影響を受けられた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
この度ノマドプロダクション（代表理事・橋本誠、2014年法人化）では、芸術文化活動の自粛等により生活に影響を受けられている、フリーランスで働く人々に現金給付を行うささやかな支援プログラムに取り組みます。つきましては、趣旨に賛同していただける方々からの寄付も募りたく、本キャンペーンページを立ち上げました。
ご参加ならびに周知にご協力いただきたく、お願い申し上げます。
なぜフリーランスか
ノマドプロダクションではこれまで、フリーランスのプロフェッショナルとして仕事・活動に取り組む方々を中心として、プロジェクトごとに最適なチーム編成を行うなどしながら、常勤・非常勤スタッフと共に組合的な組織運営を行ってまいりました。波の激しい芸術祭・アートプロジェクト分野に関わることの多い団体としては、あえて成長を目指さないアメーバ的なあり方には一定の手ごたえがありました。
しかしそれも、メンバーだけで仕事に取り組むのではなく、やはり様々なフリーランスや各団体との連携により可能なあり方でした。またメンバーそれぞれが自ら取り組む仕事・活動も含めて、常に健全な環境で取り組み続けられていたかと言われると、時には厳しい状態に置かれているであろう様が散見されていたことも事実です。
困ったことがあった際には、同じ身として相互扶助ができるように。そのような思いもあって運営に取り組んできた団体としては、やはり自分たちにとって重要だと考えている同志であり、厳しい状態に陥りがちなフリーランスを少しでも支援する活動が必要だと考えました。
影響が中長期化するであろうことが確実となってきたいま、来るべき活動再開の際に必ず求められるであろうフリーランス人材を失うことは、業界にとって大変な損失です。
ノマドプロダクションらしいやり方とは
5月に入り様々な自治体のアーティスト支援策などに加え、クラウドファンディングを活用してフリーランスを支援する「Arts United Fund」（発起人・ケイスリー株式会社 取締役 落合千華）が立ち上がるなどの動きも出てきています。
Arts United Fund https://camp-fire.jp/projects/view/271390
ノマドプロダクションも中長期的な収益の見通しがたてにくい中ではありますが、その中でも無理がない若干の予算を確保し、少額で対象は少人数ながらも迅速な支援に取り組みます。また、自粛期間中でも取り組むことのできるホームページのリニューアルやメンバーのポートレート撮影、プロモーション活動などの具体的な業務発注をフリーランスに対して積極的に行っていきます。
このエイドプログラムはとてもささやかな規模ですが、小さな団体だからこそできる支援活動のあり方。また訪れるかもしれない有事の際にもできる仕組みを意識して実験的に取り組みます。
ノマドプロダクションが用意する原資（50万円）に加えられる資金と支援を受けたいフリーランスの方を募り（いずれも顔が見える方々からが中心になるでしょう）、支援者を決めていきます。
「フリーランスとして支援を求めたいけれども声を上げにくい」「支援をしたいけれども、せっかくなら自分が知る活動に貢献している人を応援したい」という方にぜひご参加いただければ幸いです。
多くの方々の共感を呼び、支援策の存在を広く知らしめ、多くの人数へ公平に分配するという仕組みではありませんし、税制優遇措置もありません。しかし、だからこそできるやり方だとご理解いただければ幸いです。
具体的な仕組み
支援金および支援を求める方は2020年5月末日中まで募集いたします。
・支援金の寄付をいただける方：本キャンペーンからの寄付または、ノマドプロダクションのメンバーになる（以下の年会費プラン）申し込みの際に、寄付つきプランをお選びいただくことでも支援いただけます。
https://syncable.biz/associate/nomadpro/donate/membership
・支援を求める方：以下のGoogleフォームより申し込みいただけます。ノマドプロダクションのメンバーであるかどうか、取引実績の有無に関わらず申し込みいただけます。各種証明等は不要です。
6月1日まで、毎月曜日ごとに集まっている支援金の状況に基づき、ひと口50,000円単位で支援先を決定（※）、最短で翌営業日に支援金のお振込みをします。
※支援を求める方の申し込み情報は理事3名（橋本・西田・田村）のみが確認し、合議によります
6月2日以降、速やかに本キャンペーンと寄付つきプラン申し込みによる支援金の合計額および、どのような職種で何名のフリーランスの方へ現金給付を行ったのかのご報告を差し上げます。
ノマドプロダクションでは、2020年がピークと考えられていた文化プログラム・ブームや、アフターコロナをめぐる問題を乗り越えるために、視野とネットワークを広げて活動に取り組んでまいります。「現代社会と芸術文化をつなぐ」志のある方々のご支援・ご参加をお待ちしております。
