「この島には、動物病院がありません」
常設の病院もなければ、専門のケア用品を扱う店舗もない離島や遠隔地。そこでは、不妊去勢手術を受けられないまま増えてしまう猫たちや、ケガや感染症に苦しんでも治療を受けられない命が、当たり前のように存在していました。
私たち「NPO法人にゃんこ亭」は、東京と沖縄県久米島を拠点に、医療の届かない地域へ自ら赴き、不妊去勢手術(TNR)や保護・譲渡(TNTA)を続けてきました。久米島では5年をかけて全集落での手術を一巡させましたが、全国には同じように取り残された地域がまだ多く存在します。
一過性のプロジェクトではなく、継続して命を支え続けるために。都市部と地方の動物医療・福祉の格差をなくす「マンスリーサポーター」として、私たちと共に歩んでいただけませんか。
ストーリー
初めまして、NPO法人にゃんこ亭です
みなさま、初めまして。NPO法人にゃんこ亭です。
私たちは、東京(池袋・上板橋・十条)と沖縄県久米島を2つの大きな拠点として、保護猫カフェの運営や医療の届かない地域での保護活動を行っている団体です。
「保護猫喫茶 にゃんこ亭」では、これまで700頭以上の猫たちを温かい里親様とのご縁へと繋いできました。また、猫エイズキャリアの猫たち専用の空間を設けた「上板にゃんこ亭」では、偏見を持たずに一頭一頭と向き合っていただける場を作り、11頭のキャリア猫たちが新しい家族のもとへ旅立ちました。

私たちは単に猫を保護するだけでなく、「なぜその地域で猫が増えてしまうのか」「どうすれば人と猫が穏やかに暮らせるのか」という根本的な課題に向き合い続けています。そして2026年6月、より透明性を高く持続可能な形でこの活動を推進していくため、新たに「NPO法人にゃんこ亭」として歩み始めました。
動物病院さえない離島で目にした「医療の格差」
私たちが沖縄県の離島・久米島で活動を始めたきっかけは、現地で活動する方からのSOSでした。
久米島には常設の動物病院がありません。不妊去勢手術を受けるためには、船や飛行機で島外へ渡る必要があり、時間的にも金銭的にも非常に高いハードルが存在していました。暖かく1年中繁殖が可能な環境下で猫は増え続け、屋外で暮らす猫たちはハブの被害やケガ、猫エイズの感染リスクに常に晒されていたのです。

さらに現地を訪れて痛感したのは、都心部と地方における「動物福祉の格差」でした。
動物病院やペット用品を扱う店舗が身近にない環境では、猫を室内で育てるという選択肢や、適切な給餌・繁殖抑制の必要性についての情報が届きにくい現状があります。悪気なくご飯をあげる優しさが、結果として急激な繁殖を招き、糞尿被害や近隣トラブルを引き起こしてしまう。
「猫の問題」として語られがちな出来事は、実際には人間側の生活環境や情報格差から生じる「地域の社会問題」でした。
医療の選択肢も情報も届かない場所で、猫も地域住民も苦しんでいる──この現実を目の当たりにしたことが、私たちの活動の大きな原点となっています。
積み重ねた対話と、積み重ねてきた命のバトン
私たちは猫を排除したい人と守りたい人の双方が抱える困りごとに耳を傾け、「猫嫌いの方も、猫好きの方も、共に納得できる着地点」を一緒に探してきました。

活動においては、捕獲して手術をして元に戻す「TNR活動」だけでは解決できない現場に数多く直面しました。ご近所トラブルが深刻な場所では、そのまま戻すだけでは摩擦が残ります。そのため、人馴れさせて新しい里親様を探す「TNTA活動」を併用し、一部の猫を引き上げて都市部へ移送しご縁を繋ぐ取り組みも進めました。

久米島では、全集落を順に巡る「ローリング作戦」を展開し、4年間で合計753頭の不妊去勢手術を実施しました。かつて敬遠されていた地域の方々とも協力し合い、今では「地域の問題を一緒に解決する仲間」として歩めるようになっています。
「次なる地域」へ活動を続けるために
約5年の歳月をかけ、久米島での不妊去勢推進事業は全域を一巡し、2026年度からは「維持管理」のフェーズへと移行することができました。ひとつの離島で命の連鎖を食い止める仕組みを作れたことは、大きな成果です。
しかし、これで私たちの役割が終わったわけではありません。
全国には、久米島と同じように動物病院がなく、医療や不妊去勢の手術へのアクセスが遮断されている地域や離島が、今なお数多く残されています。そうした場所では、今この瞬間も地域内で問題が起きています。

これまで私たちは、新しい拠点や店舗を作る際には単発のクラウドファンディングで資金を募ってきました。しかし、遠隔地での継続的な不妊去勢手術や保護・医療ケア、住民への啓発活動といった「日々の現場を支える活動」は、一度きりの設備投資では維持できません。
1回の遠隔地プロジェクトには、渡航費や医療費、保護ケア費を含めて約100万〜150万円の費用がかかり、50〜100頭の手術と20〜30頭の保護・移送を行っています。こうした活動を途切れさせず、安定して次の地域へ届けていくためには、毎月定額で活動の基盤を支えてくださる存在が不可欠です。
「毎月の伴走」が、命を守る土台になります
今回募集する「マンスリーサポーター」は、地方や離島で孤立する命を減らし、人と猫が共存できる地域を一緒に作っていく「パートナー」です。
今回のファーストゴールとして、まずは【20人】のサポーター様との出会いを目指しています。

みなさまから毎月寄せられる温かいご支援は、以下の活動のために大切に活用させていただきます。
- 地方・離島等の動物病院のない地域でのTNR・TNTA活動費(渡航費・不妊去勢手術費・処置費)
- 保護した猫たちの人馴れ・医療ケア・都市部への移送費用
- 地方での適正飼育や動物福祉の向上のための啓発活動費
一頭でも多くの猫に適切な医療を届け、里親様へ繋ぐ機会を作る。そして「ご飯をあげる人間側の意識」を変えるための啓発を根強く続けていく。
みなさまからの毎月のご支援があるからこそ、私たちは計画的に遠隔地へ赴き、腰を据えて地域課題の解決に取り組むことができます。活動の様子や現地での変化は、サポーターのみなさまへ定期的にご報告し、共に現場を見守っていただける体制を整えてまいります。
猫と人が共に幸せに暮らせる未来を、共に創りませんか
猫の問題を一括りに語ることはできません。それは、その地域が抱える住環境や過疎化、情報格差などが複雑に絡み合った社会問題です。だからこそ、表面的な介入ではなく、現地の人々と対話し、医療と教育(啓発)の両面からアプローチを続ける必要があります。
「生まれ育った場所によって、命の重さや医療の機会が変わってしまう現実をなくしたい」
「過酷な環境で生きる外猫を無くし、地域全体で温かく見守れる社会をつくりたい」
それが、NPO法人にゃんこ亭の描く未来です。

この活動は、私たちだけの力では成し遂げられません。遠く離れた離島や地方の現場で起きている課題に心を寄せ、共に手を携えてくださる「サポーター」の存在があって初めて、一つひとつの地域に活動を広げていくことができます。
月々の継続寄付から、私たちの仲間に加わっていただけませんか。
みなさまからのあたたかいご参加を、心よりお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

