私たちの取り組む課題


◆はじめに(すーみんを表す3つのキーワード)
環境要因
確かに今の自分は過去の自分の努力の賜物かもしれない。でも、本当に“それだけ”なのだろうか?
「「ごめんね。その学校には行かせられないんよ。」そういわれ自分の将来を考えて志望した学校
は受験できなかった。」
「学校行くと教科書を破られた。いじめられるために学校に行くぐらいなら行かない方がまし。引きこもりになった。」。
本当に“それだけ”なのだろうか?
⇒ 自分の置かれた環境が決して無視できない影響を与えている、と私たちは考えています。
親向け学習支援
子どもの支援も大切。
でも、本当に“それだけ”でよいだろうか?
子どもの一番身近な大人である親、子どもの帰る場所である家がしんどければ、子どもにも伝わります。そしてなにより、その親自身も子ども時代大変だったのかもしれません。
親や家の支援、大人向けの支援も必要だと、すーみんは考えています。そしてひとり親世帯ではより重要性が増すと、考えています。
⇒ だから、私たちは子ども向けではなく大人向け、そして特に「ひとり親の親向け」の支援をしています。
本気の利用者・立ちはだかる困難
「保育士にあこがれを持っていた学生の時実際は勉強から逃げ続けてしまった自分がいました。ひとり親になり、手に職を付けないと、と思うようになった時に、もう一度、目指したいと思い直しました。」
経済的に豊かになりたい、という一言では表現できない、彼ら自身の人生中での出会いの交錯した結果、チャレンジしようと決心されてすーみんの門を叩きます。それだけ覚悟を持ち、深みのある動機が彼らを動かしてます。
利用者は本気です。
でも、思いは本気でも仕事、勉強の仕方、時間的な厳しさ、彼らの前に立ちはだかるハードルは決して低くないです。すーみんも2時間という限られた時間であの手この手で工夫をして支援をし、仲間と議論をしてどう支援するべきか、一人一人に向き合います。
本気の利用者に、本気で答えたいからです。
つまり、人生を賭けた“挑戦”の支援、それがすーみんの支援です!
◆課題:ワーキングプアとひとり親世帯の貧困
二人親の父なみにフルタイムで就労するも、収入面では厳しい状況になると言え、ワーキングプア的な状況が示唆的です
ひとり親の貧困率は44.5%[1]とふたり親世帯の8.6%[1]を上回る水準で、経済的に厳しい。就労収入の中央値で母子世帯は250万円とふたり親の父(同650万円)と倍以上差がある一方で、
就労時間の側面見ると、母子世帯は中央値週45時間と二人親の父(同45時間)と変わらない水準 です。(図1)
◆課題へのアプローチ
「時給上昇を通じた収入増/時間創出」は課題解決のためのアプローチ方法の一つです
より時給上昇を通じた収入増/時間創出」が課題へのアプローチ方法の一つ。この観点では、専門学校の通学によって看護師等の専門資格を取得し転職を行うという手段があり、行政では「高等職業訓練促進給付金」や「受験応援制度」といった援助があるものの、以下のA~Eの課題があります。すーみんでは(A)~(C)の解決策となるべく学習支援を実施します。(図2)
(A)受験応援制度のない自治体は独学で入試に合格する必要がありハードル高。
(B)受験応援制度があっても、講義内容を身に付ける点で困難を抱える。
(C)中卒者は受験資格無いため挑戦できない。
(D)通学継続には貯金が必要だが、厳しい家計で準備は困難(生保受給者はより困難)。
(E)生活援助は回数制限などあり、継続利用を想定されていないため、 身内のサポートがないと通学期の子育て等は困難。
なぜこの課題に取り組むか



◆活動内容
すーみんの学習支援「すーみんの学び舎」の概要
ひとり親世帯の親御さん向け無料学習支援事業!大学生や教育に関心のある社会人がボランティアで実施してます!
週1回2時間程度で、オンラインでマンツーマン指導で実施します。
こんなニーズに対応します!
- 専門学校や高卒認定試験の受験したいけど小学校の勉強からやり直しが必要
- 予備校に通っているが、勉強についていくのが難しい。勉強のサポートをして欲しい!
- 学校に通学中。学校の勉強を一人で続けるのが難しい
- 今の仕事では経済的に厳しい。専門学校や高卒認定試験の受験したい!でも、一人じゃ続かない。。
- パソコン操作などができず就業のハードルに。。
- 母国語が日本語ではなく、日本語が理解できず困っている。
学習支援の特徴
特徴は以下の3つです!
①一人一人に合わせたカリキュラム策定
まず個別カウンセリングを行い、それぞれの状況に合わせたカリキュラムを策定しております。また、月次でボランティア同士で利用者の状況について議論し、支援上の課題に対して打ち手を考えています。
②勉強仲間のような関係
孤高奮闘する利用者の方が少しでも気が楽になる居場所の役割も果たしています。
③勉強癖がつく
週1もしくは隔週での学習支援ですので
定期的に勉強しないといけない環境になります。したがって自然と勉強をするようになります。
支援実績
- 2018年から2023年までで延べ70件の支援を実施。主に、准看護専門学校や、看護専門学校への入学支援対策や、高卒認定試験の受験対策、その他通学中の通信学校の勉強フォローなどを実施しました!
- 実質目標達率も75%を超えており、ひとり親の親御さんの「なりたい」を高い割合で達成することを後押しできています!
利用者の声
「准看護学校に合格後、学校に通いながら高卒認定試験の受験にチャレンジしました!学校の勉強・実習で忙しい中、自分一人では勉強する余裕がなかったのですが、すーみんさんが宿題を定期的に出してくれるため、勉強を続けられました。分からない所や歴史などの勉強のコツも紹介し、一緒に勉強しれくれたのも嬉しかったです!あと、家族に子どもを見守ってもらうときも、「すーみんで勉強する」と言えるので、頼みやすかったのもよかったです。」(20代 高卒認定試験合格)
「正看護学校の受験にチャレンジしました!すーみんさんがなかったら合格できなかったかなと思います。参考書を買っても分からない所を自分で探して理解していくのはとても難しく、教えてもらえる支援があって本当に助かりました。国語の課題は大変でしたが、答え合わせだけではなく、解説もしっかりしてくれる所が良かったです。また、数学についてはもともと苦手意識もあったのですが、楽しく勉強できるように支援してくれたのも助かりました。一時期不合格が連続してた時は、さすがにメンタルがズタボロになっちゃいましたけど、自分で不合格通知を見えるところに貼ったりしてやる気を出すなど、自分でも工夫しながら、すーみんのボランティアさんから心構えのアドバイスも得られたのはっても心強かったです!」(40代 正看護学校合格)
応援メッセージ
「すーみんさんには、6年ほど前から学習支援をして頂き、今までに2名のお母さんが看護学校に合格しました。マンツーマンで、丁寧に指導してくれるので、「予備校ではできない質問もできる」という声が聞かれたり、経済的に厳しい、時間がない、などで予備校に通えないお母さんも、夢を目指すことができています。これからも、たくさんの方の夢をかなえるお手伝いをしてくださることと思います。応援しています!」【リアン東さくら(母子生活支援施設) 水谷さん】
「母子就労支援策豊富に充実しているように見えますが、その支援策を利用するのは難しく乗れない人を応援するものはありません。就労はお金だけの問題ではなく、意欲の諦めにつながります。すーみんの学習支援は、いきがいややりがいにつながる仕事の夢を実現させてくれる取り組みです。」
【ひがさくクリエイト(シングルマザーのやりがいを生み出す団体) 代表 廣瀬さん】
寄付金の使い道


寄附金の目的と使途
ひとり親との接点を持つ関係団体等と一層の連携を深めること、また、オンラインの強みを活かし大阪府内外の地域に積極的に活動を拡大し、支援を必要とするひとり親世帯に必要な支援を届けたいと考えています。
具体的には、現在20人前後のボランティア数から3年以内に65人のボランティア人数に拡大し、今後3年間の累計支援件数を90件にまで拡大することを一つの目線としてます。
そのためには3年間で270万円が必要です。このうち、225万円が学習支援の際に使用する教材費、20万円がZOOMなどの使用料、25万円が広告宣伝費/交通費に活用する予定です。
より多くの方に学習支援を届け、高等教育を受ける機会やキャリアアップの実現機会を創出のため、ご支援をお願いします!
寄附金額とできること
・3000円の寄付で准看護学校受験サポートのために最低限必要な教材を1人分確保できます。
・30,000円の寄付で、高卒認定試験対策のために必要な教材を1人分確保できます。また、学習支援ボランティア1名が1年間活動継続するのに必要な費用です!
活動のインパクト
学習支援では、「高卒程度の資格取得することでの就職選択肢の拡大」、「専門職へのキャリアアップ機会」を創出できますし、学習支援の利用者一人あたり、+400万円に相当する生涯所得上昇機会を創出に繋がります!ご支援いただいた金額以上の価値を社会に還元できると、私たちは自信をもってそう考えています!
頂いた寄付は、以下の様な実際の学習支援のサポートにダイレクトに繋がります!「なりたい」の後押しに繋がります!どうか温かいご支援の程よろしくお願いいたします!
(Aさん)母子生活支援施設で生活の自立を果たし施設を出て地域で生活。ダブルワークをして家計を維持しつつ、自分の兼ねてからの目標である看護学校を受験するも結果が出ず、すーみんの支援を活用し合格を目指す。
(Bさん)自身のキャリアを考える中で、准看護師から正看護師へのステップアップが必要と考えすーみんを活用。試験のみならず、入学後を見据えた勉強計画をすーみんと一緒に立てて、生活を維持しながら看護師になれる道を模索。
(Cさん)子ども時代は家を支えるため、バイトや家事を行い、勉強を継続できない環境で育つ。その後30年近く事務として働く中、スキルアップのために英語力アップが必要で、すーみんと一緒に語学力の習得にチャレンジ
(Dさん)幼少期に家の事情で看護師への道を諦めざるをえなかった。その後、ひとり親になったことを受け自分で生活をしていくために、ダブルワークという大変な中、もう一度自分の目指していた看護師をチャレンジしようと思い、すーみんの支援を求めている。