私たちの取り組む課題
薬物依存症は回復できる!
薬物依存症者はこわい人?
「薬物依存症者=犯罪者」→こわい…
「薬=違法なもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は向精神薬(精神安定剤・睡眠薬等)や市販薬(風邪薬・鎮痛剤等)も含まれます。
こういったイメージから、様々な偏見と闘い、回復を目指しながら1日1日を必死に生きている当事者たちがいます。
断薬をするためには、自分自身の弱さや欠点、悪いところを認めて、変わるために行動を起こさなければなりません。
私たちが提供するミーティングプログラムでは、
過去や現在等、それぞれが自分について考えたことを話します。
反論も異論もなし。言いっぱなし。聞きっぱなし。が基本です。
そういった環境の中で、安心して自分をさらけ出し、それを重ねることで生き方や考え、行動が変わっていき、回復の道を進んでいきます。
また、上記のプログラムだけでなく、農作業プログラムやボランティア等…依存症者が人とふれあう中で自信ややりがいを見つける活動も私たちは提供しています。
薬物依存症者に対する、社会の偏見も多い中、京都DARCでは安心できる場所・時間の提供を行うことで、
それぞれのペースで回復へ進んでいけるよう、活動を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
薬物依存症は‟孤立の病”
社会的な刷り込みもあり、薬物依存症は差別や偏見にさらされやすいです。
「薬物依存症=犯罪」という偏った見方により、社会やコミュニティから排除され、大切な人との繋がりや就労の機会を失うことが度々あります。
そのことが、新たな苦しみを生み、かえって薬をやめにくくしてしまう。
薬物摂取によって悩みや痛み、苦しみが軽減したり、消えたりする、という「負の強化」は何度やっても飽きず、生きるためにかかせないものになってしまいます。
孤独に追いやれば追いやるほど、薬が止められなくなっていきます。
誰も信用できず、家族に嘘をついてまで薬物に手を染めてしまう。
「薬物依存症からの回復=人との繋がり」です。
そのため、京都DARCでは、以下の3つの支援を提供しています。
1. 場所
先に述べたように、依存症者は社会的偏見等により、居場所がないことが多いです。
そのため、当事者が安心して、自分の回復について考えられる居場所を提供しています。
2. 時間
トラウマや重複障がい等、当事者が抱えている問題は、多種多様です。
本人たちが自分のペースで回復を向き合えるように、時間を提供しています。
3. モデル
ダルクのスタッフは、もともとダルクの利用者だったものがほとんどです。
また、当法人の支援の方向性としては、
「スタッフ→利用者」
「利用者→利用者」
といったように2種類あります。
スタッフも利用者も含め、薬を止め続けている仲間と関わることで、回復についての気づきを得られることもありますので、
回復モデルの提供も重要なものとして、提供しています。
回復を願う薬物依存症者たちが、薬がなくても何気ない日常を楽しめるように、
京都DARCでは、様々な支援を展開しています。
寄付金の使い道
1.薬物依存症回復支援施設の運営事業
2.薬物依存症者及びその家族への相談援助事業
3.薬物依存症者への生活支援事業
4.薬物依存症・薬物乱用に関する知識・情報の普及啓発事業
5.薬物依存症者の社会復帰促進事業 障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業
上記1~5の事業に寄付金を使用します。