私たちの取り組む課題



現代の社会では、障がいのある人が「お世話をされる側」、スタッフが「お世話をする側」という決まった関係になりがちです。けれど、私たちはその枠を超えた、もっと大切な心の繋がりがあると感じています。
私たちは障がいのある人を「なかま」、スタッフを「アシスタント」と呼び合いますが、なかまたちはただ支援されるだけの存在ではなく、私たちにありのままでいる事の大切さを教えてくれます。そんな一人ひとりの心に寄り添う「家庭的な暮らし」や、お祝い、祈り、アートを楽しむ豊かな時間は、制度のきまりの中だけでは守りきれない現実があります。
そして今、私たちが向き合っている一番の課題は、「年齢を重ね、障害が重くなっていくなかまたちの居場所(ホーム)を、これからどう作っていくか」ということです。単なる施設ではなく、誰もがそのままの存在を愛され、最期まで安心して共に生きられる家族のような居場所が、今の社会にはまだまだ足りていません。
なぜこの課題に取り組むか



私たちは、単なる「支援される人」と「支援する人」という関係ではなく、お互いに助け合い、必要とし合い、一人ひとりのギフト(個性や魅力)を生かし合いながら共に過ごすことを大切にしています。
かなの家は、障がいのある人とない人が共に生きる国際的なコミュニティ「ラルシュ」の一員です。そこでは、時には友として、時には家族のように、一緒に笑って、泣いて、喧嘩して仲直りする。そんな何気ない小さな日常や、一緒に食べる、祝う、祈る時間を何よりも大切にしています。効率を求める社会から一歩離れて、「ただそこにいること」が誰かの癒しとなり、笑顔や勇気を生み出してくれる——。私たちは、この温かさをこれからもずっと守り続けていきたいと考えています。
しかし今、大切ななかまたちもいつの間にか高齢になり、より重い障がいを持つなかまやそのご家族がこの先も安心できるホーム(居場所)がさらに必要にもなっています。
私たちは大きな施設ではなく、温かな家庭のような場所をこれからも守り、広げていきたい。そのためには、公的な福祉制度の資金だけでは足りない現実があります。かなの家をより多くの人に知ってもらい、友としてたくさんの人と繋がっていくこと。そして皆さまと共に、お力をお借りしながら、これからもなかまたちと笑い合って共に生きる未来を作っていきたいです。
支援金の使い道



皆さまからいただくご寄付は、なかまたちとアシスタントがこれからも安心して「家族」としての暮らしを営み、年齢を重ねてもずっとお互いの存在を喜び合える環境を守るための基盤として、大切に活用させていただきます。
- 高齢化や重度化に対応する「これからのホーム」の環境整備 なかまたちが年齢を重ね、ご家族が年を重ねても安心して家庭的な暮らしを続けられるよう、ホームのバリアフリー化や新しい居場所づくりのための準備・維持費用
- 「ただそこにいること」を大切にする日々の暮らしのサポート 一緒に笑い、時に喧嘩もしながら、お祝いや祈り、アート活動などを通して一人ひとりのギフトが輝く温かい日常を維持するための運営費用
- 新しく出会う「友」と繋がり、かなの家を広げる活動 かなの家の魅力を発信し、新しく出会うサポーターの皆さまと温かな関係(友)を築いていくための広報・交流イベント運営費用
- 地域や世界(ラルシュ)とのつながりの維持 地域の方々を招いた交流イベントの開催や、国内外にあるラルシュの仲間たちとの繋がりを育み、お互いに支え合うための連携活動費用

