私たちの取り組む課題
- 意識の啓発と教育: インクルーシブデザインの重要性やそのメリットを広く知らせる必要があります。多くのデザイナーや開発者、企業がインクルーシブデザインについての基本的な知識や意識を持っていない場合が多いため、教育や啓発活動を積極的に行う必要があると考えています。
- リソースの不足: インクルーシブデザインを実践するためのリソース(資金、ツール、人材)が不足していることが多いです。協会がそのリソースを提供するか、あるいは他の組織や企業との協力を進めてリソースを集める取り組みが必要がと考えています。
- 実践例の不足: インクルーシブデザインの具体的な実践例や成功事例が不足しているため、新たにこの方針を採用しようとする組織や個人が参考とする材料が不足しています。協会は、実践例や成功事例を収集し、広く公開することで、より多くのデザイナーや企業がインクルーシブデザインを実践しやすくなるようサポートする必要があると考えています。
- 技術の進化とのキャッチアップ: テクノロジーは日々進化しており、新しいデバイスや技術が登場するたびに、インクルーシブデザインの方法やアプローチも更新する必要があります。協会は、技術の進化に常に目を配り、最新の技術トレンドに合わせてインクルーシブデザインのガイドラインや推奨事項を更新する役割を果たすべきと考えます。
- 法的・規制の問題: 一部の国や地域では、アクセシビリティやインクルーシブデザインに関する法的規制が存在します。これらの法的要件を満たすための情報提供やサポートが不足している場合があります。協会は、これらの法的要件に関する情報提供やガイダンスを提供する役割も果たす必要があります。
なぜこの課題に取り組むか
- 社会的課題の解決: インクルーシブデザインはすべての人々がアクセスでき、使用できる環境を実現するための手段です。協会が存在する最大の目的は、この社会的使命を達成することです。この使命を追求する上で、様々な課題が障壁となるため、その解決は不可欠です。
- 広範囲な対象者のサポート: インクルーシブデザインは、障害を持つ人々だけでなく、高齢者、異文化背景を持つ人々など、多様なニーズを持つ人々を対象とします。これらの多様なニーズに対応するためには、多岐にわたる課題の解決が求められます。
- 持続的な普及・啓発: インクルーシブデザインの価値や重要性を理解し、実践するための基盤を築くことは、協会の基本的な役割の一つです。課題が解決されないと、持続的な普及や啓発活動は難しくなります。
- 業界のリーダーシップ: インクルーシブデザイン協会は、この分野における専門知識やノウハウを持つ存在として、業界のリーダーシップを担う役割があります。課題の解決を進めることで、そのリーダーシップを維持・強化できます。
- 信頼と信用の維持: 協会が課題解決に努めることで、関連するステークホルダー(デザイナー、開発者、企業、利用者など)からの信頼と信用を維持できます。逆に、課題が放置されると、協会の存在意義や価値が疑問視される可能性があります。
- パートナーシップの構築: 課題の解決を通じて、他の組織や団体との協力関係やパートナーシップを構築することができます。これにより、協会の影響力やリソースが増強される可能性があります。
寄付金の使い道
教育と研修:
・インクルーシブデザインに関するワークショップやセミナーの開催。
・オンライン教材やチュートリアルの制作・公開。
・デザイナーや開発者向けの研修プログラムの展開。
啓発活動:
・パンフレット、ポスター、動画などの制作・配布。
・イベントや展示会の開催。
・メディアやSNSを通じた情報発信。
研究と開発:
・インクルーシブデザインに関する研究の支援。
・アクセシビリティ向上のための新しい技術やツールの開発。
・実践例やケーススタディの収集・公開。
資材の提供:
・アクセシビリティを向上させるためのツールやソフトウェアの提供。
・小規模の組織や団体への支援。
助成金や奨学金の提供:
・インクルーシブデザインに関するプロジェクトや研究の支援。
・学生や専門家への奨学金や研修の提供。
協会の運営費:
・人件費、オフィスの賃料、ウェブサイトの運営コストなど、協会の日常業務に関する経費。
法的・規制の支援:
・インクルーシブデザインに関する法的なアドバイスやガイダンスの提供。
・ロビー活動や政策提言のためのリソースの確保。