私たちの取り組む課題
障害があっても安定して地域で生活するために
精神科病院における社会的入院
精神科病院に長期入院となっている方の中には、治療の必要性が低いにもかかわらず、家庭環境や経済的な問題、地域での受け入れ先の不足などで退院できない方が少なくありません。
退院先がないためにやむを得ず入院が続いている方にグループホームへ入居してもらい、安定して地域で生活するための支援を行います。
一人暮らしの練習の場の提供
現在家族と一緒に暮らしていても、両親が高齢になってきて将来の住まいや生活に不安を覚える方もおられます。
将来的に一人暮らしすることを見越してその練習のためグループホームを利用し、やがてアパートへの一人暮らしを目指す支援を行います。
自立生活援助事業
「退院して一人暮らしすることになったけど不安なことがある」「グループホーム利用後一人暮らしになったけど自信がつくまでもう少し支援を受けたい」
などのニーズに応えるため、週に1~2回の頻度で訪問や同行支援を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
障害があるからといって地域で生活することを諦めなければいけないのか
わたしたちがこれまで支援してきた方の中には、精神科病院への入院を経てグループホームに入居し、
一人暮らしの練習をして、現在一人暮らしをつづけている方がたくさんいます。
退院先が見つからずに症状が寛解してからも入院が長期に渡っていた方でも、グループホーム入居中に
支援を受けながら病気への理解を深めたり、ストレス対処を身に着けたりすることで、やがて安定して一人暮らしできるようになります。
グループホームへの入居を希望する理由として、「自立したいから」という言葉がよくきかれます。
その時に感じるのが、「自立」に対するイメージがきびしすぎるということです。
何でも一人でやらなければいけない、みんなそうやって生活している、と思っている方が多くおられます。
しかし、自分にはどういう支援が必要かを考え、必要な支援を受けながら生活していくことも
自立であるとわたしは考えています。
障害があっても支援で補えば安定して地域で生活していけるということを、グループホームOB・OGの方の
元気な姿を見て実感しております。
入院が長期に渡る方ほど新しい環境を目指すハードルが上がって、現状で満足しようと考えがちになります。
大変だけど一歩踏み出した先にある自由な生活を諦めて欲しくない、という思いで日々支援を行っています。
小さい法人なので微力ではありますが、一歩を踏み出す手助けができれば幸いです。
支援金の使い道
ご協力いただきました寄付金は、共同生活援助・自立生活援助事業の運営費や、
利用者の方に楽しんでいただくための法人イベントの運営に使わせていただきます。