大宮登さん(高崎経済大学名誉教授/NPO法人DNA創設者)からのメッセージ
2020/3/5 18:52
2004年に創業したNPO法人DNAは、実は群馬にある高崎経済大学のとある教授と、当時のゼミ生たちが立ち上げた団体です。
創設者は、高崎経済大学名誉教授 大宮登 。
社会学者である大宮教授は、DNAを立ち上げた背景に「“個人化する社会”の負の克服」という挑戦があったと語ります。
一人ひとりが自由で豊かな生活を送ることができるようになった一方で、特に若い世代においては様々な人々との関わりがなくして育つことが出来てしまう存在する社会のこと。そんな負の側面に課題意識を抱き、その克服のために生まれたNPO法人DNA。
2004年から2013年までの10年間は、大宮先生の指導のもとで大学生が中心となった事業活動を展開し、2014年それまでのすべての事業を発展的に解消。
2014年からは代表理事の沼田が高校生を中心とした群馬の10代に向けた教育事業を展開し始めました。
現在は代表顧問として活動を応援していただいている大宮先生からのメッセージをご紹介します。
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【大宮登さんからのメッセージ】
魅力的な活動を行っているDNAを応援してください。
NPO法人DNAは16年間活動を継続しています。
現在は、「未来の教室」を主宰し、中高生と地域の大人たち(センパイ)が出会い交流するプログラムを開発し、1年間で30近い学校の生徒たちと真剣な対話を続けています。
子どもたちの「今」に向き合い、彼らの悩みや希望を受け止め、一歩でも前に歩みだす場づくりを行っています。
そのほかにも、先生方とともに、探究プロジェクト「ラーニング・コミュニティ」、生き方を考える「ライフデザイン講座」など、魅力的なプログラムを実施しています。
自立的であり、協働的であり、創造的である活動を通じて、地域で育てられた10代の今後の活躍が楽しみです。
大宮登/高崎経済大学名誉教授、NPO法人DNA創設者(代表顧問)
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人との関わり合いの中で、人は育つ。
シンプルだけれど、とても大切なことを伝え続けてきた大宮先生。
それは、“社会とのつながり”と“豊かな対話”という軸に変わり、いまもDNAの教育活動につながっています。
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このページをご覧いただいたみなさまへ。
中高生を中心とした群馬の10代に、
生き方の軸となるような学びの経験を、
そして群馬に「学びの土壌」を
ともに創りませんか?
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【あわせて読みたい】
代表顧問インタビュー「いまここで、やるべきことを全力で!」
(記事抜粋)高校生の時になりたいと思った職業に、実際に就いた人は2%だったという調査結果もあるように、社会の中の仕組みをあまり分からないままに、中高生がプランニングをするのは難しい。
たとえば、中高生の場合だと計画的に生きることよりも、“Now & Here!”(いまここで!)の精神の方が大事です。勉強でもサークルでもあるいは趣味の世界でも、今やりたいことや目の前のことにできるだけ前のめりに一生懸命やった方が自分の財産になります。
失敗も色々もあるし、思い通りにならないこともあるけれども、目の前のことをすっと流すよりは今ある自分のいろんなこと、やりたいことを一生懸命やった方がいいです。
そして、できるなら継続したほうがいい。継続は力なりです。なぜ継続したほうがいいかっていうと、それがやっぱり自分の自信につながるからです。中学生や高校生って何が自分にとっていいのか、社会の中で何が起きているのかということがなかなか見えにくいと思います。見ることができる世界って限られています。
だから、今取り組んでいる部活とかサークルとか趣味を続けて小さな成功体験を積み重ねて、これが自分の大事なものなのだと気づくと、自分の信頼感につながる可能性がある。
みんな中途半端だと、自分はなにもできないという自己否定感につながるので、頑張ればなんとか乗り越えられるという自己信頼感を何らかの形で作ってほしいなと思います。
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