世界各地の環境劣化の先にある未来ではなく、住み続けられる明るい未来を子どもたちに遺したい!

寄付先

公益財団法人 オイスカ

オイスカ本部 GSM

支援総額

655,328円

/ 1,000,000円

66%
  • 支援総額

    655,328円

  • 支援者数

    10人

  • 残り

    終了

  • 開始日

    2022年11月11日

  • 終了日

    2023年1月28日

キャンペーンは終了しました

オイスカは、「人を育てる」ことを中心に据え、環境の劣化を止め、持続可能な社会を実現します。

▶キャンペーン期間◀▶ 2022年11月12日(土)~2023年1月28日(土)

▶ 目 標 金 額 ◀▶ 100万円

▶ 寄 附 金 の 使 途 ◀▶ 住み続けられる未来を次の世代に引き継ぐための緑化や地域開発、環境教育、啓発活動に大切に使わせていただきます。

ストーリー

アジア太平洋諸国で、持続可能な世界の実現に取り組み60年

オイスカは、1961年の創立以来、「人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、自然と調和して生きる持続可能な世界の実現」を目指して、アジア太平洋を中心とした開発途上国で、地域開発、環境保全、環境教育などのプロジェクトを推進しています。

「持続可能な世界」を実現するために、「人を育てる」

オイスカのすべての活動の土台は、土づくりから始まる環境に負荷をかけない持続的な農業の実践を通じた「人材育成」です。

地域住民に根気強く語りかけ、課題の解決に向けて一歩を踏み出そうという意志を養い、住民を組織し、ビジョンを示し、手本を見せ、導くことができる人材の育成に60年間取り組んできました。

これまで、国内4ヵ所(福岡県、香川県、大阪府、愛知県)を含む国内外の研修センターで研修を修了した若者は約37,000人。

合宿スタイルの研修を通じて、人間が大自然の中で生かされている存在だと自覚し、すべてに感謝し、恩返しをする心を養い、何事にもへこたれない「人」を育んできました。 単なるノウハウや技術の伝達にとどまらず、共につながりあうことで、苦難にもへこたれない心が育ちます。

研修を修了した後、地域のモデル農場を経営する者、教育機関で指導にあたる者、オイスカのプロジェクトに携わる者など、各方面で、持続可能な社会を実現するための活動を続けています。

ー住み続けられる未来を目指して活動していますー

日本で学んだことで一番役に立ったことは、安全確認

ムハンマド・アビ(マレーシア)【2016-2019年 技能実習生】

マレーシアのムハンマド・アビと申します。

マレーシアのマラ技能専門学校で土木を学び、2016 年から 2019 年まで静岡県浜松市の

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で 技能実習 生として研修しました。中村建設では道路舗装を学びました。最初の 1 年目は日本語もわからず現場で戸惑うことも多かったですが、徐々に仕事を覚えていき親切なスタッフに教えていただきながら無事に 3 年間の実習を終えることができました。

帰国後、「

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」に就職し、現在も日本で学んだ経験を生かして道路舗装や補修を行っています。重機の操作や安全対策にも携わっています。

日本で学んだことで一番役に立ったことは、安全確認です。

日本では重機を扱うとき安全確認について厳しく管理されていますが、マレーシアではそれほど厳しく管理されていません。作業中に日本のように声を出して安全確認をおこなったりしませんので、重機の周りに作業員がいて危険な場面もあります。

また日本では各自仕事の役割がありますが、マレーシアでは作業分担がなく、まだまだマニュアル通りに作業がすすみません。作業員は外国人労働者も多いので毎回のように指導が必要です。指導を怠ることは事故につながり大変危険ですので、この点は特に気をつけています。これからも各作業員が責任をもって仕事に従事できるようにサポートをしていきたいと考えています。

もしチャンスがあれば将来、建設関係の会社を作りたいと思っています。


オイスカの研修が人生の転機

マリベル・バセナ(フィリピン)

ヌエバビスカヤ州立大学 准教授【2006年中部日本研修センター管轄のシイタケ栽培専門研修OG】

 私は、フィリピンのヌエバビスカヤ州カヤパという地域で高地に住む農民の生活改良普及員をしていました。2000年11月から2004年3月まで、オイスカから派遣された伊東さん(愛知県出身 シイタケ栽培指導専門家)が農民の生計向上のためのシイタケ栽培の普及活動をしていたので、オイスカのことはよく知っていました。農民の生計向上のためには、この地域の特産や産業が必要だと思っていました。

 ある時、この地域の気候を活かしてシイタケを特産品にするために、伊東さんの推薦で日本でのシイタケ栽培の研修の話をもらいました。2006年から愛知県のシイタケ農家の鈴木さんのところで、オイスカの委託研修生(※)として1年間の研修を受けました。シイタケの栽培過程でとても大切な胞子の取り方や培養方法を学びました。研修先の鈴木さんは、言葉の壁がある中でも、一つひとつ丁寧に教えてくれました。鈴木さんから教わったことをすべて書き留めたノートは、今でも私の宝物です。

 日本での研修を終えて帰国後、カヤパ地域の自治体と共同でシイタケプロジェクトを始めました。気候が違うので日本で得た知識をそのまま使うことはできず、自分なりに試行錯誤してフィリピンの気候にあった方法を考えました。自分以外にシイタケ栽培に詳しい専門家がいない中で、研修先の鈴木さんがフィリピンまで訪ねてきてくれ、私が農家に教えている技術が正しいかどうか確認してくれたことはとても嬉しく、心強く、ありがたい気持ちになりました。努力が実を結び、今では、カヤパ地域はヌエバビスカヤ州のシイタケの一大生産地となりました。

 私は、農家の収入向上のため、カヤパ地域だけでなく、他の地域や州へもシイタケ栽培を広げたいと考えていました。シイタケ栽培で雇用と収入を向上させて地域経済を発展させ、同時に栄養改善もしたいと考えていたヌエバビスカヤ州立大学との考えが一致して、この大学のキノコ研究室の教員となりました。

 現在、私が開発したシイタケ栽培技術は、近隣の州にも広がり、農業関連雑誌にたびたび取り上げられ、全国紙に掲載されたこともあります。

 私は、日本でオイスカの研修を受けたことが人生の転機となりました。研修期間中に、「まずやってみる」ことの大切さを痛感し、そして、得た知識を活用して社会に貢献することが何より重要だと思いました。

 私の今の仕事のパフォーマンスを上げる原動力は、シイタケ栽培指導専門家の伊東さんの仕事への情熱に接したこと、家族のように接してくれた研修先の鈴木さんの優しさです。そして、鈴木さんのお宅ではホームステイができなかったため(※2)、車で20分ほどの彦坂さん(オイスカ研修センター指導員の家族)のお宅でホームステイをさせていただき、日本語もままならない私を娘のように受け入れてくれたことにとても感謝しています。


(※)オイスカ委託研修生:研修センターでの農業全般の研修ではなく、特定の分野に特化した農家での研修。現在この制度はありません)

(※2 オイスカ委託研修生は、通常、研修先農家にホームステイしながら研修をする)


子どもたちの笑顔を見ることが大きなやりがい

ニッチャー・ナリーチャン(タイ/ニックネーム オッブ)

オイスカタイスタッフ【2005年四国研修センターOG】

子どもたちや学校の先生方の役に立てること、子どもたちの笑顔が見られること、楽しく学んでみんなに喜んでもらえることに大きなやりがいを感じています。

2002年にオイスカタイの一員となりましたが、最初はただバンコクへのあこがれだけでオイスカに入りました。現在は、生計向上や植林プロジェクト、「子供の森」計画、企業や団体からの個別支援プロジェクトなどのすべてのプロジェクトの会計業務を担当。その傍ら、タイ中部アユタヤ県での「子供の森」計画のコーディネーターとして、学校単位の子どもたちへの環境教育活動を15年以上続けています。

アユタヤ県のワットラムッド学校やタコー学校では、自作の環境ブックを使い、子どもたちと一緒に環境の大切さを学んだり、環境への負荷が少ないアロエなど植物由来の石鹸を一緒に作ったりして、環境保護への理解を深めてもらえるよう、体験型の活動も取り入れています。「とても楽しい」「この活動が大好き」などの感想を子どもたちからもらい、さらに活動を充実させたいというモチベーションにもつながっています。

15年以上経験して積み上げてきたノウハウをさらに活かすために、オイスカタイの若手スタッフのブロイ(2020年度四国研修センター研修修了生)とともに活動に参加し、現場で指導にあたり、スタッフの育成にもあたっています。

2005年に四国研修センターで3ヵ月間の研修を受けたことで、日本語が少し話せるようになり、日本人の忍耐力、一生懸命さ、仕事への真摯な姿勢などを学ぶことができました。

今後は、「子供の森」計画の環境教育活動をしている学校の子どもたちの中から、未来のリーダーが生まれるように頑張っていきたいと思います。

(右端が本人)


若者が農業をしたくなる仕掛けが必要

ムルヨノ・ヘルランバン

オイスカ・カランガニアル研修センター所長【1981年西日本研修センターOB】(インドネシア)

40年以上前の1981年、西日本研修センターで有機農業の研修を受けました。農業の技術はもとより、「自然と調和して生きる世界」を実現しようと、研修センターの所長はじめ、スタッフ全員が農場で共に土を耕し、汗を流すオイスカの研修の精神にとても心を動かされました。帰国後に中部ジャワ州のカランガニアル農業普及所の所長に就任し、その敷地内で、私財を投じてオイスカの農村青年研修プログラムを始めました。1993年に日本からの支援でオイスカ・カランガニアル研修センターを建設し、本格的に農村青年研修を始めました。29年間で研修センターを巣立った青年は約700人。研修終了後、出身地で営農する者、地元企業に就職する者、オイスカの研修センターのスタッフやプロジェクトのコーディネーターになる者など、各方面で活躍している姿を見ることは私の喜びです。現在も、地元の中部ジャワ州や東ジャワ州、カリマンタン地域、島しょ部のマルク地域から、年間約50人の研修生を受け入れ、野菜や米、メロン、養鶏などの研修をしています。

研修センター運営のための補助的事業として、1996年から採種試験栽培を始め、1998年に種苗会社を設立しました。日本企業との協働で、中部ジャワ州へナスやトウガラシ、メロン、ナガマメなどの野菜の種を提供しています。

20年以上の環境分野での貢献を認めていただき、2001年にインドネシア大統領から、「KALPATARU」という褒章をいただきました。

コロナ禍のため、長期間の研修プログラムの受け入れを中止していましたが、今年から再開し、研修センターには研修生の元気な声が響き、活気が戻っています。一方で、若者が都会に働きに出てしまうなど、農業離れが進んでいます。この地域ではまだ一般的ではないハウス栽培を普及するなど、若者が農業に取り組みたくなるような仕掛けが必要だと感じています。農村地域に住む青年たちが、職を求めて都会に出ることなく、農村でも活き活きと活躍できるよう、これからも青年の育成に力を注いでいきたいと思っています。

(右端が本人)


生産と消費によって引き起こされた地球規模の危機

何十年間も絶え間なく続けてきた生産と消費によって、気候変動、生物多様性の喪失、化学物質による水や土、大気の汚染などが発生し、環境の悪化が進行しています。オイスカの活動地でも、海面上昇が加速し、台風が大型化していることを実感しています。沙漠の拡大で乾燥地が増加し、乾燥で山火事の延焼面積が増えるなど、近年、驚異を感じることが増えてきました。

インドネシアでは、この20年の海岸浸食の影響で、海岸線が2キロメートル以上内陸側に移動し、かつての寺院は屋根のみ残して海に沈み、大半の世帯が移住を余儀なくされた地域があります。

ウズベキスタンでは、干上がったアラル海の塩を含んだ湖底の砂が遠く離れた地にも風で運ばれ、呼吸器系の疾患が増加しているという報告があります。

環境劣化の悪影響は、脆弱な立場にある人々により大きく、そして、将来の世代にさらに大きくのしかかっていきます。

地球環境に負荷をかけ続けてきたのは「人」、それを修復できるのもまた「人」

オイスカが活動するアジア太平洋地域の国々でも、環境の劣化を止めるために、国内外の研修センターの研修修了生が関係各所の調整に飛び回っています。

オイスカが大切にしていることは、課題に向き合い、解決に向けて立ち上がろう、一歩を踏み出そうという住民の意思に寄り添い、よく話し合いながら、その土地の実情に合った方法で、手を携えて地域づくり、国づくりを進めることです。

インドネシアでマングローブ植林事業のナショナルコーディネーターを務めるラフマットさん(1992年西日本研修センター/1996~97年中部日本研修センターOB)。1999年にマングローブ植林事業をはじめ、ジャワ島の14県で3,200haの森づくりに携わってきました。

各地の地域住民にマングローブの大切さを知ってもらうために、これまで喜びも悲しみも経験しました。今では、彼らと兄弟のような関係を築くことができたことは、私の大きな財産だと感じていますと語ります。

環境の劣化を止めるために、さらに多くの支援を必要としています

インドネシアだけでなく、フィリピンやタイでも、より激しい気象現象が頻発しています。引き起こされた地球規模の危機。オイスカが活動するアジア太平洋地域の国々でも、環境の劣化を止めるために、さらに多くの支援を必要としています。

いちNGOができることは、地球規模で見ればほんの小さなことかもしれません。でも、住み続けられずに生まれ育ったふるさとを追われる人々をただ見送ることはできません。彼らとともに、住み続けられる未来のためにチャレンジする私たちの活動を、ぜひ、寄附というかたちで応援してください。

住み続けられる未来の実現のため、ぜひ、ご支援をよろしくお願いします。

税制上の優遇措置について

公益財団法人

オイスカ

〒1680063

東京都杉並区和泉2丁目17番5号

03-3322-5161

https://oisca.org/

代表:理事長 中野悦子

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