授業「未来の教室」の、その後。先生から見た卒業式の出来事。
2020/2/26 17:15
NPO法人DNA代表の沼田です。ご関心お寄せいただき、ありがとうございます。本日の活動報告は、数年前のこの時期に届いた先生からのメールを紹介いたします。
届いたメールの内容は、そのメールが送られる1年以上前に授業「未来の教室」を受けた生徒の卒業式の様子でした。
※プライバシーに最大限配慮し、出来る限り原文そのままで掲載いたします。
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今日は卒業式でした。卒業式で感じたことをお伝えしたく、メールを差し上げました。
2年生の時、あまり学校に来れなかった女子生徒が、今年は1ヶ月皆勤でした。
家を出れず、連絡もできなかったほど辛かった学校が、 その子にとって毎日来るほど過ごしやすい場所になっていたのかなと。
高校生のしなやかな強さ、支えてくれた周りの友達の優しさ、 1人の人間が勇気づけられて晴れやかなゴールを迎えたという奇跡みたいな 事実を感じて、その子が卒業式の入場、退場で通るたびに、 涙が止まりませんでした。
そして、この生徒が1ヶ月皆勤できたのは、 仲のいい友たちが過ごしやすい関係性で一緒にいてくれたことが、 すごく大切だったように思います。
実は、この生徒たちは、本校で実施した「未来の教室」で、 一緒のグループだった子たちでした。 保健室でしか話せなかったことを、センパイを始めグループで話して、 友だちもそれを受け入れて、というやり取りが、 2人の心地よい関係性のきっかけの1つになったのかなと思います。
その時の、あの光景が浮かびました。
そういう経験が積み重なって、生徒は今日、笑顔で卒業式に立てた。
この経験を糧にして、これからも生きていく。 そのような奇跡が、本当に嬉しくて、すがすがしくて、泣けてきます。
ありがとうございます。本当に。
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授業「未来の教室」は、2時間の授業です。365日ある内の、たった2時間。きっかけにしか過ぎません。そしてすべての生徒のきっかけになれるわけではないかもしれません。
けれどこの2時間で目の前や自分の何かが変わり、日常がよりよく変わっていく可能性があります。その機会を届けるセンパイたちがいます。そして、生徒の変化を見とり伴走する先生方が、群馬にたくさんいます。
これからも一緒に手を携えて、群馬の10代に向き合っていき、自分の価値と可能性を信じて歩んでいける社会を創りたいと思います。
ぜひ、みなさんも、ご参画お願いいたします。
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「群馬の10代に、しなやかな学びを。」
群馬に学びの土壌を、ともに創るDNAサポーター100人募集
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