僕たちが運営する家庭学習応援施設My Placeの中3以上の子どもたちを修学旅行に連れて行きたいというのが今回のキャンペーンの目的です。
家庭学習応援施設My Placeをフリースクールとして利用する子どもたちや、通信制高校サポート校として通う子どもたちの多くは中学3年生で行う学校の修学旅行に思うように参加出来なかったり、参加してもなかなか馴染めなかったりという経験をしています。
もちろん、修学旅行に行くことだけが学校の全てではありません。でも、いつか大人になった時「あぁ修学旅行行ったなぁ。」と思ってもらえるような想い出になるような修学旅行に連れて行きたいです。
ストーリー
僕の目の前の子どもたち
フリースクールに通うある子が言いました。
「僕は学校に行っていないから、楽しいことに参加するのは良くないかなと思って……」
ずいぶん前ですが、僕は今でもこの言葉が忘れられません。
「遊ぶ元気があるなら学校くらい来いや。」
うちのフリースクールに通う子が、駅ですれ違った同級生から掛けられた言葉です。
僕は不登校自体は決して問題だとは思っていません。
ただ、一方で教育を受けることはとても大切だと思っています。授業を受けることでは無く、教育を受けることです。
僕たちはフリースクールに通っている子どもたちにしっかりと教育を届けています。自分の将来や生き方、今の課題にきちんと向き合えるように声を掛けますし、場合によっては厳しく叱ることもあります。
小中学校は義務教育です。なので、僕の目の前にいる子どもたちは「教育を受ける権利」があります。画一的な教育が合わない子には、その子に合った教育を大人が模索して届けることで子どもたちに教育を届けることができます。学校に行けない!というサインを出した子に「サボらず行け!」「我慢して通え!」と言うことは簡単です。
でも、それでも行けないなら大人が教育を届ける。これが僕たちの当たり前です。
修学旅行って何だろう?
不登校の子どもたちに突然向けられる「修学旅行は行きますか?」という質問。僕は不登校に関わる仕事を始めて3年以上が経ちますがこのようなエピソードを何度も耳にしてきました。ただ、日常的に学校に行けていない子どもたちにとって何の支援も無く突然修学旅行だけ行けるとは考えにくい話です。
もちろん、学校行事には大きな意味があります。日常の学校生活では味わうことが出来ない体験や感動があるものもたくさんあります。僕も数年前まで小学校教員として仕事をしていたのでよくよくわかります。それでも、行事だから突然すんなり行ける子はほとんどいないのではないかと僕は思います。
不登校の原因は人によって様々です。不登校のきっかけと長期化する理由が別な子もいるかもしれません。ですが、多くの子にとって不登校はなぜか突然やってくるのです。子どもが悪いわけでも、親が悪いわけでも、学校の先生が悪いわけでもなく、「学校に行けない!」がやってきた子どもたちに僕たちが出来ることは何だろう?そう考えた結果を形にした場所が僕らが運営している家庭学習応援施設My Placeです。
今目の前にいる子どもたちが大きくなった時、振り返りたくなるような想い出を作るためにはどうすれば良いだろうか?あの子たちが選んだ「学校に行かない」という選択肢は後悔に変わるような記憶であって良いのだろうか?そう考えた末に出て来たアイディアが修学旅行なのです。
本来は旅行の代金は本人が負担するのが基本です。ただ、様々な事情で不登校を経験した子どもたちやご家族に負担が集中するような社会では少し乱暴だなと思っています。
子ども同士で話し続ける想い出や自分たちで思いっ切り楽しむ想い出を自分の中に生み出すきっかけとして修学旅行を実施したいと思います。
寄付の使い道
原則キャンペーンが達成しない場合にもこの行事は実施します。いただいた寄付は以下の用途で使用する予定です。
通常、学校の修学旅行は各ご家庭で支出することが基本となります。ただ、少人数の個人で企画する旅行なので費用の面で少し高額になります。価格が高いから参加出来ないというお子さんが発生しないために以下の用途の費用を支援いただけると嬉しく思います。
①宿泊費用補助
②交通費補助
キャンペーン達成により予定より多くの寄付が集まった場合は子どもたちの教育や福祉など僕たちの法人である特定非営利活動法人ONE LOVEで子どもたちの通常の活動費用として活用いたします。