自分のことを忘れないように、母が自分を取り戻せる機会をつくりたい

寄付先

認定NPO法人 マドレボニータ

マドレのマドベ

支援総額

58,780円

/ 80,000円

73%
  • 支援総額

    58,780円

  • 支援者数

    43人

  • 残り

    終了

  • 開始日

    2021年12月20日

  • 終了日

    2022年1月31日

キャンペーンは終了しました

出産は女性の心身に大きな負担がかかるもの。

一方で、教育・啓発の不足から、産む本人も、そのパートナーも、産後の心身にどんなことが起きるか知らずに産後を迎えてしまうことが多く、その結果、母体の危機、赤ちゃんの危機、産後が起点となる3大危機(産後うつ、乳児虐待、夫婦の不和)が社会問題になっています。

また、本人の産後ケア不足で心身の状態が整わないため社会復帰が叶わない、というのも大きな社会的損失です。

本記事は、そんな産後ケアに取り組むインストラクター自身のストーリー。どんな想いから、インストラクターになろうと決めたのか。どんな想いで産後ケアプログラムを提供しているのか。背景と想いについて聞きました。

ストーリー

フリーダンサーから会社員に

中高時代から、バレエとジャズダンスに明け暮れる毎日を過ごしてきました。大学もそのままダンスの専門学校に行き、専門学校在学時から26歳までの6年間はバイトをしながら、フリーダンサーとして活動しました。

スタジオでダンスを教えながら、MVやPVの出演、イベントダンサーなど色々。常に色々なオーディションを受けてチャレンジしていました。

すっごく楽しかったけど、理不尽も味わいました。あと自分自身がダンスの世界しか知らなくて世間知らずだなっと気づかされて。

世の中の流れや、会社の成り立ち方とか、物事の裏にある仕組みが気になるようになって、一回就職したいと思い、正社員として一般企業に就職しました。

PCについて詳しくなりたかったのと、音楽編集ができるようになりたかったので、パソコン関係の仕事につきました。PCの構造を分解して勉強したり、物流の流れや販売ノウハウ、知らない世界を知れることが超おもしろくて!

踊りばっかりやってて、他の世界を知らなかったので経験すること全てが新鮮で楽しかったんです。会社ではがんばっただけ評価されるし、売上もあがる。やりがいも大きかったので、毎日夢中で仕事をしていました。

なめていた、壮絶な産後 

ダンスもやっていたし体力には自信があったので、出産なんて余裕と思って、産後1ヶ月くらいで仕事復帰できると思っていました。

でも実際は尿もれ、肩こり、子宮脱と次々と起こる体の不調。母乳も出ないし、泣きやまない赤ちゃんと日中2人きり。生まれた後の赤ちゃんのことは色々調べていたのに産後の自分の体のことは全く調べておらず、どうにかなるだろうとなめていて産後はかなり苦労しました。

出産が終わっても、赤ちゃんがいるから家も掃除して清潔にしなきゃいけない。産休で休んでいて収入も減っているのにサボってはいけないと夫の朝と昼のお弁当も必死でつくってました。

産褥期に体を休めるどころか気を張り続けたので、悪露も半年以上続いて、回復にすごく時間がかかりました。首も肩もしんどくて、でも家で座っているだけでさぼってる感じがしてしまったり。

いま思えば頑張りすぎだったと思うので、もっと休んでーー!って心底思います。夫も関わり方に悩んでいたと思うんです。全部ひとりで抱えてしまっていたから。

小さな広告からマドレの産後ケアに

第二子出産後、地域の新聞にとても小さく載っていたマドレボニータの講座紹介をママ友がみつけて、「行ってくれば?」って声をかけてくれました。それが出会ったキッカケです。

印象的だったのが、大人同士で話す対話のワークの時間。自分の話をするのは抵抗もあって、実を言うとイヤイヤでした。でも帰ってからじわじわきたんです。

産後は赤ちゃんとお出かけすると会話の中心は赤ちゃんのことになることが多いので、自分のことを話す機会が本当に減っていて、自分のことを考える事もしなくなっていました。そんな中、ワークで自分の趣味について質問されて、言葉が出なかったんです。

家に帰ってからも、かなりモヤモヤしました。ダンスを仕事にしていたこともあって洋楽が好きでよく聞いていたのに、最近はいつもアンパンマンとか教育テレビの歌とかしか聞いてないなーって。こんなに自分のことを忘れてしまうんだと衝撃だったんです。

第一子を出産して「〇〇くんママ」と呼ばれ、第二子を出産して「〇〇ちゃんママ」と呼ばれて。私は2人の母なんだなと誇りに思う気持ちはあったけれど、私の名前が「るいちゃん」という自分の名前を名乗れたこと、自分自身について話せたことが、じんわり嬉しかったんです。

第一子の産後はがんばりすぎて本当にしんどくてうつ気味だったので、あの時に参加できていたら・・・と切実に思いましたね。

育児って、いつ落ち着くの?

マドレとの衝撃的な出会いはありつつ、その後すぐに仕事に復帰しました。

でも、なんと産後8ヶ月で第三子の妊娠が発覚したんです。真夏に上の子のサッカーの送迎に、1歳のこどもを連れて、大きなお腹でいくこともありました。

日々の生活に必死で、マドレのことは頭になくなっていました。でも3人目が生まれて、仕事復帰してふと、「育児落ち着くのって、いつ?」って思ったんです。

落ち着くまで待っていたら、いったい私は何歳になるの?

本当にこの仕事をしたままでいいのか?

そんなことを考え始めた時にマドレのレッスンを思い出しました。

それからマドレボニータについて調べ始め、2020年1月にはインストラクター志望者向けの集中講座があることを知りましたが、日曜日の5時間半に及ぶ講座。夫は日曜日いつも仕事だったため、夫だけが3人の子供全員と過ごすことはあまりなかった事もあり、参加は難しいかなぁと思いながらも相談してみました。

意外にも夫はマドレボニータのことを自分以上に調べてくれていて、「行ってきなよ」と背中を押してくれました。

集中講座を経て、よりインストラクターになりたい!という思いが強くなり養成スクールにエントリーしました。
エントリー通過には身体スキルの課題提出があり、それをクリアしないと養成スクールには入れなかったので初めてバランスボールを購入し、何度も繰り返し動画撮影をしてなんとか通過。でも、コロナ禍で養成スクールが延期に。せっかく自分のやりたいことがみつかって歩み出せたのにストップがかかって、とてももどかしい思いでした。

マドレじゃなくてもいいんじゃないか?と頭をよぎりましたが、色々体験して感動したことを思い返して、やっぱりマドレがいいなと思い、1年待ちました。

そして2021年。養成スクールが解禁され、やっとはじまる!って本当に嬉しかったです。

自分を取り戻せる産後ケア教室に

2021年12月からインストラクターとして、船橋を拠点に3教室を開講します。

自分と向き合ったり、思いを言葉にして、新しい気づきが得られたり、自分を思い出せる場をつくりたいです。

「子育てが落ち着いたらこうしよう」って思っている人は多いけど、機会をつくらないとずっとこないから。

それと、人と話すのが苦手でも安心して参加できる場にしたいです。ダンス経験も活かして、エクササイズはいくよー!!!ってひっぱっていけるようなレッスンにしたいですね。

本当は、産後の心身のこと、産後ケアの必要性が学校で学べるようになるといいなと思っています。

そのためにも、地域の整体院やジムとコラボでレッスンしたり、行政や病院にも産後ケアのことを提案したり、私ができることを働きかけていきたいです。

全て母がやらなきゃいけないのも間違っているし、夫に言っても無理だろうと諦めてしまっていたこともある。

自分自身がいろいろと経験したことで、夫婦で気持ちもシェアしていくことが大事だと今は思います。

あの時の経験が、今の私の原動力になっています。


産後ケア教室 12月より新規開講です

  • 産後ケア 船橋教室

  • 産後ケア ららぽーと船橋教室

  • 産後ケア 船橋駅前教室

  • 産後のバランスボール船橋駅前教室

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認定NPO法人

マドレボニータ

〒1500001

東京都渋谷区神宮前6-23-4桑野ビル2階

https://www.madrebonita.com/

代表:山本裕子、中桐昌子

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