事業の目的
日本のひとり親家庭の約半分は相対的貧困状態で生活しており、足立区では6000人以上ものひとり親が児童扶養手当を受給している現状がある。
経済的に困窮しているひとり親は、いつか育児と仕事の両立ができなくなってしまうのではないか(すでに両立できていない)という不安に日々駆られて生活している。
その結果、働いても貧しいワーキングプアの状態から抜け出せない。
また、仕事だけでなく、日々の家事・育児に追われて時間がないために誰にも頼ることができず、精神的にもだんだんと追い詰められてしまう。
そのような親を間近で見ている子どもたちは、様々なことを諦めざるを得ず、自分の将来に希望を持てなくなってしまう。
そんな現状を打破するため、足立区こども宅食「あだち・わくわく便」で実施することは下記の4つである。
①食品や生活用品を定期的に『とどける』
協賛企業や個人からの寄付で集まった生活必需品をご家庭にお届けする。
②ニーズや課題の把握のために、LINEやSMS等で『つながる』
何らかの理由で既存のサポートを受けられていないご家庭のニーズや課題をヒアリングやアンケート等を通じて把握する。
③既存のセーフティーネットに『つなげる』
周囲からの目や物理的な制約が理由で必要な支援を求められないご家庭の状況に合わせて、適切なサポートに繋げる。(子ども食堂や無料の学習塾、行政サポート等)
④育児に関する適切な行動を『うながす』
行動経済学を応用し、保護者に適切な行動を促すことで、保護者の家庭教育への関心を高める。
これまでの活動
毎月1回・第3土曜日に実施している。
3月はコロナによる一斉休校に臨時で対応するため、臨時便を2回実施した。
これまでの事業成果
これまでに21のひとり親家庭とつながった。
継続的に食品提供を行うことで信頼関係を築き、既存のサポートに繋げていく。
事業の必要経費
【下記の活動にかかる経費】
協賛企業や個人からの寄付で集まった生活必需品をご家庭にお届けする。
・対象世帯数:1年目100世帯、2年目500世帯、3年目1000世帯
・配送頻度:月1回(第3土曜日)
・配送する食品や生活用品:基本的には日持ちのする食品(お米、レトルト食品、インスタント食品等)や生活用品(トイレットペーパー等)。配送体制が整い次第、野菜やパン、お弁当等の日持ちしない食品も宅配する。
・1回あたりの配送量:1世帯あたり約10kg(100世帯の場合、1t。)
・配送品の確保方法:企業・法人からの寄付(セカンドハーベストジャパンや足立区の中小企業)
・配送方法:実施事業者(子ども食堂関係者を中心とするコンソーシアムメンバー)が直接配送