私たちの取り組む課題
こども達の、よのなか(=実社会)に対する「無力感」
こども達を取り巻くよのなかの状況が、めまぐるしく変化しています。
こういったよのなかに、私たちはどう向き合うべきなのでしょうか。
【こども達の視点】私個人の力で、政府の決定に影響を与えられると思いますか?
「よのなかの動きに興味がないわけではないけど、どうせ何も変わらないもん。」
中高生と話をしていると、ときどきそういう声を耳にします。将来への不安、よのなかへの無力感や動きへの無関心…そういった中高生の本音は、「自分を肯定する力の低下」「政治参加(投票率)の低下」「就業意識の低下」から見ても、はっきりとあらわれています。
【大人たちの視点】高校生が「オトナ」になる時代への備え
「政治やよのなかについて、私たちもよくわからないので…」
2015年に公職選挙法が改正され、選挙権年齢が18歳以上に引き下がりました。
また、2022年には民法上の成人年齢が18歳に引き下がることが決まりました。
そういった時代の中で、こども達が「よのなかの一員」として十分な役割を果たすために、こども達がよのなかのことを自分たちで考え、判断し、行動する力をつける学びが必要です。
しかし、戸惑いもあります。
「政治の話をすると、偏った価値観の押し付けになるんじゃないか」
「そもそも、私たちがあまり政治やよのなかについて、よく知らないので…」
よのなか全体が、めまぐるしく変化する状況に大きな不安を抱えています。
調査から見る「政治や社会に対するこどもの意識調査」(平成30年 NEXT CONEXIONの調査より)
なぜこの課題に取り組むか
こども達がよのなかに対して持っている「無力感」。
私たちは、こども達がよのなかに触れる機会をつくることを通して、少しでもこの課題を解決したいと考えています。
「答えのないよのなかをみんなで学び合い、互いを尊重し合い、互いの価値を深め合う」
そんなよのなかをこども達が描けるようにすることが、私たちのミッションです。
● 「よのなかがこどもを育てる、こどもがよのなかを育てる」
「こども達にこういった社会課題を教えたい」というお声をいただくことがあります。これまでにない新たな課題を提供することは、こども達の新しい発見につながります。しかし、こどももまた「よのなかを育てる主体」です。こども達に新たな課題を提供することが、逆に自分たちに新たな課題を与えてくれることは少なくありません。
家庭・学校・地域と、これまでこども達はよのなかの中で学び、育ってきました。しかし、時代の変化の中で3者の連帯は薄れつつあります。よのなかとこどもをつなぐ新たな担い手として、「よのなか全体でこども達を育てる」場を作ることが、私たちの活動です。
● 「こども達には、計り知れないポテンシャルがある」
こどもの何気ない一言が、私たちに大切なことを思い出させてくれたり、課題解決のヒントになることがしばしばあります。また、一方通行の学びではなく、こども達の意見も「学び」として受け入れるという姿勢が、こども達の自信と新たな学びのモチベーションにつながります。よのなかが変わる中でも、よのなかがこどもをどのように受け入れるかという意識を見失わなければ、こども達の力を大きく伸ばすことができます。
「互いの意見を尊重し、認め合えるよのなかをつくる」これが、私たちの活動で最も大切にしていることです。
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